発達障害と愛着障害 | NPO法人あじさい園の活動報告

NPO法人あじさい園の活動報告

引きこもりや精神疾患(発達障がい含む)の人の社会参加のための活動です。それぞれのIPPOを大事にしています。

最近、発達障害と並んで、愛着障害という言葉をよく見聞きするようになりました。

発達障害が、先天的な脳機能の障がいであるのに対し

愛着障害は、子どもと関わる特定の人との後天的な関係性の障がいです。

そして、先天的な発達障害を持った子供が、後天的に愛着障害を併せ持つことは

あり得ます。

 

情緒面

ちょっとしたことで傷つきやすい

怒ると建設的な話し合いができない

過去の失敗や恐怖をいつまでも引きずる

「好き」か「嫌い」か、「ある」か「ない」かの2択しかない

折り合いをつけることができない

上記のような特徴があるため、周囲からは「怒ると手がつけられない」「極端」「頑固」など、コミュニケーションが取りにくいというイメージを持たれることが多いです。

 

対人関係

養育者との関係が悪い

人との適切な距離感がわからない

恋人や配偶者、自分の子どもの愛し方がわからない

対人関係では、両親など愛着形成がうまくいかなかった養育者との関係に症状が見られることがあります。大人になってもずっと反抗期のような態度をとったり、反対に何でもかんでも養育者の言いなりになるような態度をとったりします。

また、自分の恋人や配偶者に対してもどう愛情を注げばいいかわからず、関係づくりに苦労することがあります。

 

アイデンティティの問題

大人になると多くのことを自分の意志で選択し、それに沿って行動していくことになります。愛着形成がうまくいかなかった人の場合、好奇心や積極性、自己肯定感が適切に育まれておらず、進学や就職などの決断に苦労することがあります。また、それに伴ってアイデンティティの確立ができず、自分の存在価値について悩み、さらに自己肯定感が低下するというケースが多いです。

 

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「特定非営利活動法人あじさい園」では

2023年(R5)度、長年の目標だった地域活動支援センター事業を始めることができました。

多くの皆様のご理解ご協力をいただきましたことに心より感謝申し上げます。

 

「引きこもり」の相談や支援をする中で

私も実体験として

発達障害(自閉症スペクトラム)や統合失調症などの精神疾患だけでは

当てはまらないケースがあることも感じていました。

「愛着障害」という見方をすると

なるほど・・ひらめき電球と納得できることもあります。

 

精神疾患の診断は

外見から見える傷もないし

CTやMRIで映し出されることもありません。(映るのもある‥)

ほとんどの場合

本人やご家族からのエピソードから

主治医が判断し、治療が行われているのでしょう。

 

発達検査や認知症の検査もありますが

その日その時の気分や状態によって結果は変わるように思います。

また、発達障害も愛着障害も、もしかすると統合失調症も

似たような状態を見せることもあります。

 

だから、診断名自体には

それほど振り回される必要はないのかな?と。

大切なのは

それらの病状(特性や状態)のために困っていることを

如何に減らしていけるかではないでしょうか?ニコ

 

 

大人の愛着障害には

「安心基地」を持つことが大切だそうです。

小さい子供なら、親が改めてくれる可能性もあるけど

「大人の愛着障がい者」の親は、もう高齢者です。

離別や死別の人もいるかもしれない。

親に改めてもらうことが現実的に困難ならば

別の場所に「安心基地」を持てば良い。

自分が自分のままで良いのだと認められる場所や仲間の中で

自分を取り戻すことはできると思いますほっこり

 

特定非営利活動法人あじさい園の「地域活動支援センターのびのび」は

そんな「安心基地」でありたいですラブラブ

 

 

 

R5年度古賀市コミュティ活動補助金事業「引きこもりの人へのアウトリーチ支援による孤立防止事業」の補助金支給決定をしていただきました。

 

センターに来れるようになった方、電話やLINEで繋がっている方、家族支援中の方・・と様々な段階があります。他にも関係者からの情報がある方もいます。

とんとん拍子に、引きこもりから脱することができるわけではありません。

何年も寄り添いが必要な場合もあります。

 

地域活動支援センター利用に移行できた人は良いけれど、制度の狭間にいる人は、明日からまた〝宙ぶらりん”になりますえーん

支援の中断はしたくはないけれど、全体の運営とのバランスを考えると葛藤もあります。

 

せっかく細い絆で繋がってきた彼らの手を、ここで放したくはありません。

彼らをまた孤立させることがないように

次の手立てを考えていきたいと思います。

 

 

今週は、補助金事業の報告書を提出したり

お世話になった関係機関に、補助金事業の報告冊子をお届けしたり

年度末でもあり、とても忙しかったです。

作業も頑張ったんだけど、写真を撮るのを忘れましたあせる

 

明日から新年度です。

心新たにスタートしたいと思います爆笑

 

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(おまけ)

 

福岡ソフトバンクホークス株式会社さまより

今年もメセナシートにご招待をいただきました野球

 

息子は、新しい応援グッズをゲットして

観戦を楽しみにしています。