いつものように、皆で、朝食を食べていると・・・・
コツコツ・・
(鴉郵便で〜す。送達で〜す。)
朝早くに珍しいなぁ。オイラが出るよ〜!
。。。"8-(*o・ω・)oテクテク
「黒鴉さん。いつもご苦労さまです。」
⌒(ё)⌒紫陽花の妖精からの言玉を預かってます。受け取りにサインを!
「紫陽花の妖精ですか?お客さんに居ましたっけ?」
「いつも、霧の街と外の世界の境界線の近くに居る紫陽花の妖精さんだよ。」
「あー。外の紫陽花の世話の外注を頼んでるって言ってたね。」
「直接は、頼んでないんだけどね(笑)たまに、入り口近くまで、遊びに来てる時あるよ。」
「そうなんだ。知らなかった。」
サトシも、直接姿を見た事は無かったけど…
気配を感じると、手を降ったり会釈したりしてました。
こことは、別の世界の妖精さんな気がして、声はかける事は今まで無かったのだが・・
「サトシちゃん!早く言玉聞かせて!」
マサキが、ウズウズして早く聞かせろ!と急かす(笑)
「じゃ、聴いてみよ!」
ポーン!!(⊃ Д)⊃≡○と玉を上に放り上げると
パンっという音と共に、ピンクの紫陽花が宙に咲いた。
その真ん中に、明るい笑顔でニコニコしてる妖精の子がいた。
「おはようございます。
私、紫陽花の妖精です。この度、blue cielのサトシさんの声を聞き、協力したいと思い連絡しましたぁ!
色んな場所の者にも、霧の街の花火大会、夏祭りに参加して頂きたいとの事。
これ以上無い、助っ人が居ますので、1度お会いしてみませんか?
お連れしたいのは、智翔旅行社、分室のチーフ蒼の妖精のさとし様です。
お付の方として副チーフもご同行されます。
勿論、私も同行致しますので、宜しくお願い致します。
今日、正午には、到着予定ですので、ご準備宜しくお願い致します。」
ぽー〜ーん○と、メッセージが流れ終わったら、また元の玉に戻った。
「サトシくん。何か頼んだの?」
「うーーーん?あっ、昨日、集客集めるの誰か助けて〜って、叫んだかも、ふふふ・・ちゃんと聴こえてたんだね。嬉し♡♡」
「という事は、リーダーの招いたお客さんって事になるのか。蒼の妖精って噂で聞いた事あるけど、本当にいるんだな!幻の存在だと思ってたわ。」
「オイラ達とは、また別の世界の妖精なんだと思う。どんな妖精さんかな。楽しみぃ♡♡」
(.゚ー゚)
「あっ!今日は、ぬりかべちゃんや、一つ目小僧君や河童の子とか妖怪の子供達がたくさん、浴衣選びに来ますよ。
私は、採寸やら色々ありますので手伝えませんが・・」
( ’ ◇’)
「俺も、患者さん何人か入ってた!
蒼の妖精くんに、逢いたいなぁ。
帰るまでにひと目でも逢えるかな?」
「皆、仕方ないよ!オイラは、手が空いてるから、入り口まで迎えに行くよ!で、話聞いて、オイラのお願い聞いて貰って、cielの街案内してあげるぅー!」
(`^3^´)
「サトシくん、俺も一緒に話聞くよ!花火大会に関する事なら、俺も把握しておきたい!」
「うん!ショウくんも一緒にお願いね~」
***********
まだ゙かな?(๑• - •`๑)
ソワソワしてるサトシくん(笑)
「もう、そろそろ来るんじゃない?」
サトシくんが椅子から、立ち上がって窓の外を見ていると、蒼く綺麗な光を纏った、とても可愛らしい男の子の姿が。
背中にはキラキラ光る蒼の羽。
「あっ!きっとあの子だよ!!」
お出迎えに飛び出していったεε=(((((ノ・ω・)ノ
俺も後に続く。
蒼の妖精くんを抱っこしているのは、大きな羽を背負った人?天使?
少し前を飛んでいるのが紫陽花の妖精さんかな?!
笑顔で手招きしながら誘導している。
少し緊張しているのか、キョロキョロしながら付き添いの方の腕をぎゅっと掴んでる。
「ようこそ、おいで下さいました。
cielの街のリーダー blue ciel のサトシといいます。
こっちが、red ciel のショウです。」
(はじめまして。言玉にて連絡しました。紫陽花です。此方が、智翔旅行社の・・・)
抱っこされてた妖精君が、ふわっと腕から飛び降りて・・
(智翔旅行社のチーフのさとちでしゅ!きょうは、おねがいがあって来まちた!)
とっても可愛い蒼の瞳の妖精君は、丁寧なお辞儀をして自己紹介。
(本当に、可愛い。こんな愛らしい子なかなか居ないよ〜(///д///)♡
「此方の方は?」
(副チーフの、ペがしゃすのお兄ちゃんです!)
(チーフの補佐として同行させて頂きました。)
副チーフさんは、これまたイケメンだな。
爽やかな方だ。
妖精君を見る眼差しが優しい。俺がサトシ君を見る眼差しに似てるかな♡♡
(♪きょうは、blueしゃんに、おねがいにきまちた!よろちくおねがいちます(⋆ᵕᴗᵕ⋆)"☆*ペコリ)
妖精君は、ぎゅっと副チーフの手を握って満面の笑み。
副チーフは、挨拶出来た事褒めてあげてるのかな?
優しい笑顔で頭を撫でてあげてる(笑)
「それでは、blue cielの部屋の方へ移動させて頂きます。ご案内しますので、着いて来て頂けますか?(*ˊᗜˋ*)」
サトシくんが笑顔で、妖精君に尋ねると、少し緊張が解れたのか柔らかい笑みを浮かべて、頷いてくれた( ღ´⌣`)ホッ=3
移動中、yellowの店の前には、ぬりかべちゃんの姿が。
サトシくんに気付いた、ぬりかべちゃんが手を振ってる。
妖精君は、初めて見たのか、目を大きく開いて、口を開けたまま見つめていた(笑)
「チーフ、初めて見ましたか?」
ぬりかべちゃんを不思議そうに眺めて、サトシくんの問いかけに、ウンウンと頷いた。
「あの子は、ぬりかべっていう妖怪です。
凄く大きいけどまだ、子供なんですよ!
とっても優しい子なので恐がらなくて大丈夫。他にも、子供妖怪が来るので、お話の後、時間が有れば紹介しますね!」
妖精君は、サトシくんの話を聞いて安心したのか、ぬりかべちゃんに手を大きく振って、ニッコリ笑ってくれた。
付き添いの、副チーフさん?は、顔が強ばってるけど(笑)
まぁ、見た事無いとビックリするよな、普通は。羽を拡げて浮かんでた妖精君を、護るように抱っこし直した。
妖精君の護衛なのかな?
当の妖精君の方は、周りにいる他の妖怪達を興味深げに見ては、手を振ってくれてたけど。
「どうぞ、お入り下さい。此方に、お座り下さい。お茶をお持ちします。少々、お待ちください」
サトシくんが、お茶を入れに行ってる間に、席に案内した。
妖精君は、窓の傍の椅子に座り…♪
外の様子を嬉しそうに眺めては、副チーフのペガサスさんに、楽しそうに何か話かけていた。
「妖精さんが、飲めるか分からないのですが、このcielで咲いてる、薔薇のハーブティー
![コーヒー](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/258.png)
です。宜しかったら、どうぞ」
「では、まず、先方のお話を伺わせて頂いて宜しいでしょうか?」
副チーフが、妖精君に話するように優しい笑みで促すと、少し深呼吸して副チーフの眼を見て頷くと可愛らしい声で・・
(2019年8月11日に
(有)智翔旅行社 分室 しゅさいの『MYSTERY TOUR 』を、いたちます。いきしゃきは、ふくすうあります!どこに行くのかは、ツアーしゃんかしゃには、つくまでのおたのちみです。しょのツアーしゃきに、ここでの花火大会会場をいれしゃせてくだしゃい!)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20190803/14/ajisai3104love/69/6f/j/o0769108014521022035.jpg?caw=800)
チラシをサトシくんに渡して、一気に、話終えると、満面の笑顔を浮かべてお辞儀。
副チーフの方を見て、どうだった?と確認してる。(完璧だよ!)と言って貰ったようで、嬉しそうなで、にこにこ笑顔(カワイイ♡♡
妖精君は、副チーフが大好きなんだろうな。
ずっと手を繋いで何かある事に、副チーフと眼で会話してる(^^)
「ここで開催の花火大会を、ツアーの開催地にという事ですね。それは、願っても無い事です。こちらも、集客を助けてくれる方を探しておりましたので。」
副チーフが、妖精君の代わりに話始めた。妖精君は、外が気になるようで、チラチラ窓の外を見てる(笑)
(うちの、ツアー客を連れて来るにあたり、注意事項など、ありましたらお伺いします。)
「ショウくん、説明お願い。」
サトシくんに、説明を押し付けられて(笑)
「私から、説明します。
ここは、妖や幽霊、怪物の類いなど、人とは違う者が集う場所です。
ここに来る人外の者達は、人を恐がっている者がいます。その辺を、理解して頂きたく思います。
幽霊は、人と同じ姿なのですが、生きてる人との違いは妖には分かります。
ですので、此方に来て頂けるお客様には、この街で違和感の無いように配慮して頂きたいと思います。」
サトシくんが、副チーフの方を見てから妖精君に笑顔で( ・ᴗ・ )💙
「妖にみえるようにしてくれたら良いよ」
(へんちょうちたら、だいじょうぶ?)
「うん。大丈夫だよ。そこは、智翔旅行社さんを信頼して、お任せしますね」
窓の外から、妖の子供達が、こっちに向かって手を振ってるのが見えた。
妖精君も、気付いたようで・・
「チーフさん。一緒に外の妖達の所に行かない?紹介させてくれる?副チーフさん、宜しいですか?」
外に出ると、浴衣や甚平を買い求める為に来た妖が、yellowのカズの店の前に並んでた。
何故か、マサキもジュンも。
蒼の妖精君に逢いたくて仕事切り上げてきたな!!
妖精君は、蒼く綺麗な羽を拡げて、妖の子供達の傍まで飛んで行った。
副チーフさんが、慌てて追い掛けてたけど(笑)
「この子は、ぬりかべちゃん。背中の絵カワイイでしょ?隣りが、1つ目小僧君。豆腐小僧君。小豆洗いの子・・・・・・・」
サトシくんが、1人ずつ妖精君に紹介していく。その度に、可愛く挨拶してくれる。
ぬりかべちゃんは、可愛いのが大好きだから、妖精君を見る目がキラキラしてる(´˘`*)
ある程度、紹介が終わり、子供達と楽しそうに、お喋りしてた妖精君に、副チーフが近寄って
(さとしくん、そろそろ時間だよ。挨拶して帰ろ?渡す物あったでしょ?)
はっ!!と思い出した表情をして、カバンをゴソゴソした。
(きょうは、たのちかったです。これ、おれいの飴ちゃんです。たべちゃら、いいことあるよ!)
キラキラ光る綺麗な飴が5つ入った袋を、サトシくんに手渡した。
「凄く綺麗な飴だね。良い事があるんだ!じゃ、うちの仲間と美味しく頂きます。ありがとう」
「では、入り口まで、送ります。」
入り口まで、ずっと、妖達に手を振ってくれていた。優しい子だな。
「では、当日、宜しくお願い致します。」
「チーフさん。また来てね。いつでも待ってるから。
これ、飴ちゃんのお礼。小豆洗いちゃんの、小豆が残ってたから、お手玉にしたんだよ。
青と赤のお手玉を2つ受け取って。
遊び方は、教えて貰ってね。」
(それでは失礼します。)
(ばいばい。まちゃくるね!)
入り口を出て、紫陽花の垣根に近付くと、2人の姿が消えた。
紫陽花の妖精が、
(ありがとうございます。また、何か合ったら声かけてください。では、私も。さようなら。)
霧の向こうの紫陽花の花の中に、入って行き姿が見えなくなった。
凄く、癒された気がする。最近、忙しく疲れてたのに、今は、気分も身体も軽い。
癒しの蒼の妖精って、本当だったんだなぁ。
また、来てくれないかな。