ダーリニ-(ロシア語で遠方)⇒だいれん⇒大連~旧満州国を旅する⑬~(旦那KEN) | のん気夫婦の中国・天津・大連生活ブログ

のん気夫婦の中国・天津・大連生活ブログ

ご訪問、ありがとうございます!!夫&嫁で更新♪
ken(夫)は、中国でのビジネスは中国での出産(天津ローカル病院にて出産)・育児話をメインに♪

父の生まれ故郷長春を後にし、昼過ぎには飛行機で


大連に戻ってきた私達。


突然だが、大連という街は私は大好きだ。ある意味

中国で一番好きなところといえるかもしれない。


そんなことを言うと、天津の社員に怒られるかもしれないが

もちろん天津も大好きであるが。


そんな大連も、実は旧満州国の一部である。


今でこそ、大連は中国の広州、上海、天津と並ぶ

中国屈指の国際貿易港であるが、その昔は、ただの漁村で

あった。


1989年に、帝政ロシアは寒村にすぎなかった大連を

含むこの遼東半島の南部を、清国から租借した。


当時帝政ロシアはウラジオストックという港をもち

そこはシベリア鉄道の起点ともなっていたが

港としては流氷に時々閉ざされることもあり

この寒村であったが大連に目をつけて

一部、都市建設をすすめた。


もともとロシア語で、遠い地、遠方を意味する言葉を

『ダーリニ-』といい、それが漢語読みになって

だーれん、だいれん、大連となっとなだそうだ。


ということは、大連の起源はロシアであったと言える。


大連という地名が命名されたのは、日露戦争中の

1905年のことで、


少し前にNHK大河ドラマであった、『坂の上の雲』の時代と

同じ頃である。


日露戦争で、日本軍は大連の直ぐ近くにある

旅順にて勝利し、戦後経営をにらんで

都市建設に着手することになった。


その際につけられた新しい名前が都市名としての大連の

最初である。


そんなロシアと日本の間の、激しい歴史の中での

起源をもちながらも、親日的な雰囲気をもつこの街を

私は、すごく好きだ。


いつも走る早朝の海岸を走りながらながめながら

こんなところで老後をすごせたらいいなあとさえ、

日本人の私が思う。


そんな落ち着き、そしてなんだか自分のルーツ的な

感じもするこの街。


大連は、海が綺麗で、海鮮が美味しくて、女性が美しい

などいろいろと中国の中でも、よく言われますが、


私が最もすきなのは、やはりその老建築の数々。

のん気夫婦の中国・天津・大連生活ブログ

↑空港から自宅に戻り、そしてその夜は父に

大連の旧ヤマトホテルを予約していたのである。


今は名称は大連賓館といい、1泊680元(8160円)でちょい

グレードの高い部屋でした。確か400元代の部屋も会ったと思います。


旧ヤマトホテルの旗艦店であり、4つくらいのヤマトホテルを

見てきたが、個人的には大連が一番好き



のん気夫婦の中国・天津・大連生活ブログ

↑父の予約した部屋

大連は欧亜連絡鉄道と上海航路との接続点であり、

日本から満州 への玄関口であり、

そして満鉄が本社を置いた最重要拠点で、


それ故に大連ヤマトホテルには欧米の一流ホテルに

匹敵できるような、格式が求められた。



のん気夫婦の中国・天津・大連生活ブログ

↑1階の通路、突き当りは日本料理岡田。





1914年(大正3年)3月に大連中心部の大広場(現中山広場)前に

旧ダーリニ-ホテルの新館として建てられる。旧館は旧満鉄本社跡

(旧ダーリニ-市庁舎)があったところらしい。


その昔、大連の中山広場から北の方に行った

港あたりが旧官庁街であったとか。旧館はそのあたりにあったらしい。

新館として中山広場に建てられたのだが


ちなみにダーリニ-ホテルとは帝政ロシアの鉄道会社が建てたホテル



のん気夫婦の中国・天津・大連生活ブログ


↑着工が1909年となんと、明治42年である。


明治時代の建築を、またまたこの大連で見ることができる。


のん気夫婦の中国・天津・大連生活ブログ

建物の外観はイオニア式でジャイアント・オーダーが8本並ぶ

ルネサンス様式


正面玄関には鉄製のキャノピーが設けられており、


設計者は満鉄技師の太田毅と推定されている。


欧米人の宿泊客を想定して館内設備は充実しており、

蒸気暖房やエレベーターも備えていた。屋上には庭園が作られ、

夏季には夜間営業を行う屋上レストラン「ルーフガーデン」が設置されていた。


そのほか理髪所や洗濯部、車馬部(後に自動車部)

などのサービス部門が併設されていたといわれている。


現在は3つ星ホテル大連賓館として、

当時の建物のまま営業されてのである。

そんなホテルを予約していたので、実は私も

一緒に父同じ部屋で泊まる予定だったのだが、


長春からずっと共に行動してきたので

疲れていると思い、

この日は1人でゆっくり寝てもらいました。


9月18日という満州事変が起こったその日に

何の因果か、満鉄が経営していた

旧ヤマトホテルに泊まれるなんてと。。


つぶやている父を見て、


なかなか俺もいい演出をするよなとか

思いながら、偶然なのですが。。


ここは良いホテルチョイスだったなあと。

いやあ、親孝行できたと思えるホテルであった。



大連旧ヤマトホテル!!ぜひお勧め致します。




本日も、下記ブログランキングに



ぽちっとワンクリック、宜しくお願いします。



皆さんの応援が励みになります。


ダウンダウンダウンダウンダウン


ブログランキング

図説 「満洲」都市物語―ハルビン・大連・瀋陽・長春/西沢 泰彦
¥1,835
Amazon.co.jp

↑本ブログの内容は、一部この本からとウィキから抜粋しております。

植民地建築分野の第一人者である著者の本を片手に、大連の街を

回ると大変ドキドキさせられます。

ぜひおすすめ。