世界遺産を目指して~旧満州国を旅する⑪~(旦那ken) | のん気夫婦の中国・天津・大連生活ブログ

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たった3日間の長春滞在であったが、父とのいい思い出である。


以前にも書いたが、私の父は高校の教師をしながら、

古い建物の保存運動を明治建築研究会という、組織で行なっていた。

組織と言っても、父一人だけであったが。


定年後は、戦争遺構研究会という名称にして、古い遺構でしかも

戦争に関わりのあるものを保存していこうという取り組みである。


そういった意味で、今回の旧満州国めぐりで目にした、数々の老建築は

すべて戦争遺構であるとも言える。


そんな父であるから、日本でも数々の批判を受けている。

歩く保存再生運動人間であり、なんでもかんでも保存要望の声を

あげるひとで、それはそれは煙たがられている存在でもある。


そんな父が、長春滞在の第一日目の夜につぶやいた。


明日、長春の新聞社にいきたいんやけどなあ。。


飛行機の中で、もらった長春日報という新聞をもらってな


ここにいきたいんやけど。


それか、市政府の前にいったら、記者クラブとかあるかなと。


はあ???と私。一瞬耳を疑ったが。。


何するつもりなん?


いやこれらの旧満州の建築物を世界遺産にできないかなあと

思って、新聞社をたずねていろいろ相談してみようと

思ってなあ。。


そんなん聞いてないで??


いやちょっと言ってみるだけでいいから。。と。。


私は中国の事情を延々と説明する。


こっちのメディアは、国に属する機関であり


相手にされるわけもないし、またこっちではコネが

なければなんにもできないし。。


相手にされへんか、下手したら拘束されるで。。。と。。


だいたいこれらの建物は、今でも十分、市政府の重要文化財として

保存されているやん。十分やん。と言い聞かすのだが。


一度言い出したら聞かない父。


ここは中国、日本とは勝手も状況も違う。。。


散々説得するが、その昔父は、韓国の朝鮮総督府の建物の

保全再生の要望をだし、国内外から強い批判を浴びたのだが


こりてはいないし、あの時もそうだったという。


結局、総督府は壊されたが、今でもあれは壊すべきではなかったという

意見あるようだが。。


旧満州国の建物を?


世界遺産に?ユネスコに?


広島原爆ドームも世界遺産にするのに、いろんな反発があったんやと

語る父。。


何を言っても聞かない。


俺の中国語じゃ伝えきられへんし、変に誤解される可能性もあるし


俺自身中国での立場もあるし。国際問題に発展したらどうするの?


と言っても聞かない。


私も最後は、俺は行かないの一点ばりだった。

だいたい、そんなことをして何になるのか。誰に利点があり誰が不利

なのかも私にはわからないし、、


私は、行かないと言ったのだが。。


最後に父は、こういった。


KEN!!俺にはもうそんなに残された時間もないし、せっかくここまで


きたんだからやるだけのことはやりたいんや。泣き落としである。


そこまで言われたら、行かないわけにもいかない。


私は父の次男であるが、、次男頑張りますと言い聞かせて。


条件は2つ。私はあくまでただの通訳であること。あなたの息子とは言わないでと

もう1つは、無理だったらすぐあきらめて、深追いはしないこと。


それだけ約束して、、



翌日乗り込むのである、長春日報へ



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