最近何かと耳にする、中国での新しい法案で、外資企業にとっては
重要かつ、影響大な
『中国国内にて就業する外国人の社会保険加入に関する暫定施行弁法』である。
→http://j.people.com.cn/94476/7398808.html
どういうことかというと、
外国人が中国社会保険加入することを義務化するということ。
多くの外資系企業が集まる中国では、各国から多くの
外国人駐在員がいる。
彼らに社会保険加入を義務付けるのは、外資企業にとっては
百害あって一利なしというか、ただのコスト増であり、
また加入するべき本人自身も、中国で一生暮らそうとは
思っていないし、かならず自国にかえるだろうし、
また保険加入により個人負担が発生し、手取りも減るだろうし、
また自国でも支払っているため、二重払いで、最終的には
掛け捨てになる。悪いことづくめである。
まあそのあたりは、この政策が実施された後には、
多くの国が中国と「社会保険料の相互免除に関する二国間合意」
を締結するとみられ、両国の保険加入者が自国と就業する国とで
社会保険料を二重払いしなければならないという問題が回避されるとみられる。
となれば、誰にとってメリットが。。。。
まずは、中国の社会保険センター
保険収入が大幅にアップするだろう。外国人の給与は高いし。。
そして、現地採用で働いている外国人で、中国に骨をうずめようと
覚悟している人たち。。。
そうl.。私のような人には、大きなメリットである。。
アメリカや、オーストラリアなどでは、社会保険を払う、いや払わせてもらうためには
いわゆるソーシャルナンバーを背負うためには、グリーンカードを
取得しなければならないが、
中国では、グリーンカードを取得せずして、ソーシャルナンバーを背負えるという
ことなのだろうか。
これは難しいところ、無理やり保険に加入させられて、帰国になったら
意味ないし。
でも多くの外国では、そのような形態になっているとか。
それにしても、中国の国家機関の一般市民に対する態度の横柄さや
怠慢さを考えれば、もしこの政策が本格化した場合に、
その対応に各外資企業の人事総務担当者は、追われることだろう。
また会社を辞めて、自分で保険状況など聞きにいったとしたら
その時の対応ぶり、眼に浮かぶような。。
どちらにしろ、この政策の本当の目的はなんなのだろう??
何故、法律の条文をいまだ曖昧な表現にとどめているのか。
中国の指導部の頭の良さ、したたかさは、半端じゃないので
怖い。。。。
中国の法案は、裏の裏と先の先を考えないといけないので
大変です。

