個人的視点でお送りしているプレイバックシリーズ。
ツッコミどころ満載かもしれませんが(笑)
気軽に読んで下さいね!
■ 謎の大富豪!?
2003年7月1日、チェルシー会長、ケン・ベイツがロマン・アブラモビッチへ1億4,000万ポンド(約280億円)でクラブを売却したと正式に発表されました。
1982年に負債を抱えていたクラブを1ポンドで買収し、マシュー・ハーディング(1995年に事故死)と共にプレミア上位クラブへと再生に尽力した名物オーナーはこうして身を引くことになりました。
しかし、これによりクラブの財政危機は解消されました。
この事は、メディアやサポーター間で大きな反響を呼びました。
そもそもアブラモビッチとは、如何なる人物か?
メディアでは…ロシア人。金属事業や石油業で成功した大富豪…といった事しか知られておらず、情報が少ない為に謎の人物と報道されることもありました。
外国人実業家への売却に対する抵抗感もあったのか、前スポーツ大臣であり熱烈なチェルシーファンでもあるトニー・バンクスは、「この人物がチェルシーのようなクラブを引き継ぐのに相応しいのか?」といった発言(BBC SPORT 「Banks calls for Chelsea probe」 )までしています。
一方で買収合意の翌日、BBCより「金銭的に豊かになることは悪いことではない」といった前向きな有力サポーターの声(BBC SPORT 「Chelsea could face share inquiry.」 )も紹介されました。
ところで何故アブラモビッチはチェルシーを買収したのでしょう?
ロシア政府の圧力から逃れる為に西欧諸国との繋がりを持ちたかったのか?
自由経済市場の中心都市ロンドンに拠点を設けようと考え、知名度や社会的地位を上げたかったのか?
サッカーをビジネスチャンスとして捉え、CL出場権を持つチェルシーは投資対象と成り得ると考えたのか?
純粋にサッカーが好きでオーナーに成りたかったのか?
…色々理由は考えられると思います。
ただ、アブラモビッチオーナーがこれまでクラブに投じてきた桁違いの金額を考えると並々ならぬ情熱(野心?)を感じ取ることが出来るのではないでしょうか?