ちょっくら過去のシーズンへタイムスリップ!
個人的視点でお送りするプレイバックシリーズ(笑)
興味あったら読んで一緒に懐かしんで下さいね。
また、間違いあれば指摘して下さい。m(_ _)m
■ 伸るか反るか…運命の試合
02-03シーズン最終戦は、まさしくチェルシーF.C.(以下チェルシー)にとって運命の試合でした。
当時、チェルシーは8,000万ポンド(約160億円)ともいわれる負債を抱えており、同じく財政破綻で喘ぐリーズ・ユナイテッドと同じ道程を歩みかけていました。
同クラブにとって身売り以外に選択の余地はありませんでした。
そこへ手を差し伸べたのが、ロシアの石油王、ロマン・アブラモビッチ。
当時、若干36歳ながら63億ドル(約7,500億円)の資産を有するロシアの大富豪です。
彼は、チェルシーの親会社であるチェルシー・ヴィレッジの株式51%を買収した後、チェルシーの負債8,000万ポンドをそのまま引き継ぐと言うのです。
但し、これには条件がありました。
それは…来季のUEFAチャンピオンズリーグ(以下CL)出場権を獲得すること。
財政的にもCL出場権を得る場合と得ない場合では大きな違いがあります。
当時、チェルシーはリヴァプールと4位争いをしており、最終戦の直接対決で引き分け以上の結果が必要でした。
…というのが、アブラモビッチ体制前夜の話ですが、この最終戦は大変注目されていました。
日本では、当時パルマの中田英寿選手の移籍先としてチェルシーが噂されており、日本のメディアも注目していました。
その影響もあって、当時ローマファンだった自分もテレビ観戦してました…。
(^_^;)
4位チェルシーが5位リヴァプールをスタンフォードブリッジに迎えての一戦。
スタンドの雰囲気も非常に良く、CL出場へ向けてサポーターが選手達を後押ししていました。
結果、イェスパー・グレンケアの活躍もあり、2-1の勝利!
こうしてアブラモビッチ・チェルシーの誕生となった訳です。
また、この試合を最後にチェルシーサポーターから最も愛された外国人選手、ジャンフランコ・ゾラがチェルシーのユニフォームを脱ぎました。
ゾラは、02-03シーズン、チーム最多の9ゴールをあげる活躍。
試合終了後、選手達と抱擁をした後、ユニフォームを脱ぎ、肩にかけてピッチを後にするゾラ。
スタンドから暖かい拍手が止むことなく続いてました。。
余談ですが、その後、アブラモビッチ体制になった事で中田のチェルシー移籍は白紙になったという噂がありましたね…仮に移籍してたら、ランパードとポジション争いする羽目になってた!?