グローバリズムによって国境の意味が薄れ、新たに世界の主役を担うのは、国ではなく「都市」の時代が到来。
世界を主導してきた超大国のアメリカの力が揺らぎ、急成長する新興国が主役交代の鍵を握る中、世界の地殻変動の舞台となっているのが、様々なエネルギーせめぎ合いぐつぐつと煮えたぎる「沸騰都市」である。
都市とそこに生きる人々に焦点を当てたNHKのドキュメンタリー番組です。
昨夜は第2回、「ロンドン 世界の首都を奪還せよ」でした。
チェルシーの本拠地でもあるロンドンの今を知りたくて観たところ…。
チェルシーとマンチェスター・シティの話題が中心でした。(笑)
内容は…
今やロンドンは外国為替や外国株式の取引量もニューヨークを抜き去り、世界の首都の座を奪い返そうとしています。
原動力となっているのはロシア、インド、中国、中東といった急成長を遂げている国々から入ってくるマネーや人材。
現在、ロンドンの人口の1/3が外国人となっています。
特にロシア人が4~5年前からロンドンで人口を増やし続けています。
彼らは本国を離れ、規制の少ないロンドンで株式上場をし、実業家としての成功を収めているのです。
そうした好景気の象徴ともいうべき存在がイングランド・プレミアリーグ。
プレミアリーグは外国人投資家達がクラブを次々に買収し、オーナーになっています。
最たる存在がチェルシーのオーナーにして大富豪のロマン・アブラモビッチ氏。
彼はクラブに多額の資金を投資。
有名な監督や選手を獲得し、リーグ全体を大いに沸かせています。
そしてタイの元首相、タクシン・チナワット氏。
彼もまたマンチェスター・シティ株の75%を買収し、オーナーに就任しています。
07-08シーズンのクラブ目標は来季のCL出場権獲得。
目標達成の為、オーナーは125億円もの補強費を用意しました。
…みたいな感じで番組の半分ほどがサッカーネタでした。(^o^)
因みにタクシン氏が自宅でマンCv.チェルシー戦(第33節)をテレビ観戦しているシーンで…。
ダンがオウンゴールした後、タクシン氏は「彼は(日本円で)1億2千万円を要求しているんだって?ダメだな」とバッサリ斬り捨てた発言をしていました。(^_^;)
あるチェルシーサポーターもクローズアップされてました。
一人はロシア人実業家。
彼は「チェルシーはロシアの誇りだ」と言ってました。
そしてもう一人はイギリス人労働者。
彼は「チケット代が高くて気軽にスタジアムに行けない」と不満を漏らしてました。
外国資本や外国人の流入はこれ以上結構みたいな事も言ってました。
あと、アーセナルがロシアの鉱山王アリシェル・ウスマノフ氏に買収されるかもしれないという話題もありました。
プレミアリーグ全体は、今すごく盛り上がってますが…外国資本による隆盛をイギリスの人々は複雑な気持ちで見ているようです。
【追記】
NHKスペシャル「沸騰都市」
第2回 「ロンドン 世界の首都を奪還せよ」は、5月21日(水)深夜に再放送 があります。