イングランド勢同士の欧州頂上対決。
激闘の末、決着がついたのは現地時間午前1時39分。
既に日付が変わっていました。
07-08 UEFA Champions League Final
マンチェスターU v. チェルシー
会場:ルジニキ・スタジアム(モスクワ/ロシア)
審判:ミヘル(スロバキア)
マンチェスターU(4-4-2)
GK:ファン・デル・サール
DF:ブラウン、ファーディナンド、ヴィディッチ、エブラ
MF:ハーグリーヴス、スコールズ、キャリック、C・ロナウド
FW:テベス、ルーニー
(sub:クシュチャク、オシェイ、シルベストル、フレッチャー、アンデルソン、ナニ、ギグス)
チェルシー(4-3-3)
GK:ツェフ
DF:エッシェン、カルバーリョ、テリー、A・コール
MF:バラック、マケレレ、ランパード
FW:J・コール、ドログバ、マルダ
(sub:クディチーニ、ベレッチ、アレックス、ミケル、カルー、シェフチェンコ、アネルカ)
【前半】
雨が降りしきる中のキックオフ。両チーム共に慎重な序盤。
徐々に主導権を握り始めたのはマンU。
26分 [1-0] ブラウンのクロスに対し、C・ロナウドはエッシェンのマークを外し、打点の高いヘディングシュートをゴール左隅に決める。
45分 [1-1] 遠めから放ったエッシェンのシュートがマンUDFに当たりルーズボールに。ランパードがいち早く反応してシュート。同点となる。
【後半】
チェルシーはグラント監督(テン・カーテコーチ)の指示なのか、高い位置からプレスをかける。
前半、C・ロナウドへの対応で手を焼いていたエッシェンは積極的に攻撃参加。空いたスペースはマケレレがフォロー。
すると前半とは逆にチェルシーが主導権を握り始める。
78分 [shot] ドログバがほとんどステップなく振り向き様のミドルシュートを放つがゴールポストに嫌われる。
87分 [交代] スコールズ→ギグス。スコールズは鼻骨骨折しながら87分まで出場。
【延長前半】
92分 [交代] マルダ→カルー
94分 [shot] ペナルティエリア内で綺麗なパス交換からランパードが左足でシュートを放つが今度はバーに嫌われる。
99分 [交代] J・コール→アネルカ
101分 [交代] ルーニー→ナニ
【延長後半】
116分 [退場] ドログバがヴィディッチの顔を叩き、レッドカード。
124分 [交代] マケレレ→ベレッチ
125分 [交代] ブラウン→アンデルソン
マンチェスターU 1-1 チェルシー
■マンU(ファーディナンド、ヴィディッチ、スコールズ、テベス)/チェルシー(カルバーリョ、バラック、マケレレ)
■チェルシー(ドログバ)
【PK戦(マンU/チェルシー)】
1.テベス○/バラック○
2.キャリック○/ベレッチ○
3.C・ロナウド×/ランパード○
4.ハーグリーヴス○/A・コール○
5.ナニ○/テリー×
6.アンデルソン○/カルー○
7.ギグス○/アネルカ×
PK戦6-5でマンチェスターUが優勝
マンチェスターUは2冠達成し、最高のシーズンとなりました。
バロンドール最有力候補のC・ロナウドを擁し、攻守のバランスが取れたチームとなり、各方面から欧州最高と賞賛されました。
チェルシーは無冠…
今シーズン、色々な出来事がありました。
シーズン序盤からドログバ、ランパード、バラック等怪我人続出。
モウリーニョの電撃退団によるチーム崩壊の危機。
アフリカネーションズカップによるアフリカ勢大量離脱。
それらを乗り越えてシーズン終盤、運も味方にして快進撃をしました。
リーグ戦は最終戦まで優勝を争い、チャンピオンズリーグも初のファイナル進出。
しかし、どちらもマンUの後塵を拝する形となりました。
最後は運に見放されたのか?
試合中、ドログバやランパードのシュートはポストやバーに弾かれ…
PK5人目、ビッグイヤー目前でテリーの一蹴りもポストに弾かれ…
PK失敗後、キャプテンが子供のように蹲るシーンは、今後も人々の記憶に残るのではないでしょうか。
試合後の記者会見でランパードが言った言葉。
「後悔したって始まらない。僕らは戻ってくる」
これまでチャンピオンズリーグ・ファイナルで悲劇的な敗北をしたチーム…
98-99シーズンのバイエルン(後半ロスタイムで逆転負け)
04-05シーズンのミラン(PK戦、シェフチェンコのPK失敗で負け)
これらのチームは2シーズン後にビッグイヤー獲得しています。
今は悔しさを胸にオフ期間中、怪我や体力を回復させて…
来シーズン以降のチェルシーの捲土重来に期待しましょう!
チェルシー関係者の皆さん、サポーターの皆さん、今シーズンお疲れ様でした。
【追記】
スカパー!の「CLハイライト」でうじきつよしさんが現地に飛んでレポされてましたが…。
ルジニキ・スタジアムでは、マンUサポーターよりもチェルシーサポーターの方が数は多かったそうです。
テレビ画面でもチェルシーのフラッグが沢山振られていたのが見えました。
しかしながら…少数派のマンUサポーターの声援の方が大きかったそうです。
これもまたテレビを通じて聴こえてましたね。。