安倍改造内閣が発足してわずか8日。
3日、遠藤農林水産大臣が辞任しました。
自ら組合長を務める農業共済組合の補助金不正受給問題に対し責任を取る形となりました。
参院選惨敗後、政権建て直しを図った安倍内閣でしたが、今回の件で大きく出鼻をくじかれました。
今月から世界貿易機関(WTO)農業交渉が再開されます。米産牛肉の輸入条件見直し等課題は山積状態。
そうした中での農林水産大臣の交代で一番困っているのは、農林水産省かもしれません。
後任の農林水産大臣は閣僚級の協議になった場合、米農務長官と渡り合えるのかどうか?
以前ならば、政権運営重視でこうした不祥事も大きく取り上げられる事はなかったかもしれません。
しかしながら、社保庁の杜撰な体質による問題や政治とカネの問題がこうも多いと黙ってられないというのが心情でしょうか?
公金の不正利用や無駄使い。一方で政府は消費税引き上げによる財政再建を検討する可能性が高い・・・。
財源確保の前に無用な支出を押さえるべきだと考えるならば、国民の目が厳しくなるのも当然と言えます。
それにしても不思議なのは今回の遠藤氏の農林水産大臣登用。
不正受給問題は農林水産省保険課が以前から事態を把握していたはず。
調べればこうした不祥事が発覚するのは明白なのに安倍首相は遠藤氏を農林水産大臣に登用してしまいました。
安倍首相の危機管理能力が不足しているのか農業族の議員は皆同じで選びようが無いのか・・・?