妊娠反応が出て喜んだのも束の間、
朝から晩まで吐き気に襲われるという
つわりが始まった。
失恋をしてもどんな嫌なことがあっても
私の食欲だけは消えることがなかったのに
こんなに食べられなくなるなんて想像もしなかった。
娘を妊娠していた時が楽すぎだと思う。
何もできなくなった日はたった１日だけで
吐き気は３日あったかなという感じであった。
英語では Morning sickness というが
私の場合朝から晩までで
吐き気で寝付けなかったりする。
食い意地の張った私がつわりで３キロ痩せた。
それでも家族のご飯は用意するし
食べられるときに食べるようにしている。
誰かといると気が張っていつも通り食べられるが
家ではOLが食べる量ほどしか食べられない。
いつもの私じゃない。
食べた朝ご飯を全部吐いてしまったり
朝からオエオエずっとえずいている。
いつ終わるのか、このつわり…
大好きだったお茶のにおいも鼻につき
白湯を飲んでいるがつわりで飲む量も減った。
コーヒーやお茶を飲むと途端に吐き気に襲われる。
つわりがこれほどつらいとは想像もしなかった。
そんな私の様子を見て親しい友達は
次は男の子やとよく言う。
男の子やったら服買わなあかんなと
貧乏くさいことを思う私である。
健康であればそれ以上願うことはない。
妊娠６週を過ぎてから不正出血が続いていた。
私は検索魔ではないし、
友達の日本人助産師に意見を仰ぎ
痛みがないならよくあることだから大丈夫と言われた。
心臓はちゃんと動いてるのか…
それとも流産してしまったのか…
３日経っても出血が止まらないので
１週間後のエコー検査を翌日にしてもらうように
お世話になる街の助産院に連絡した。
初めてのエコー検査には娘も一緒に連れて行った。
経膣エコーだったしまだ初期なので
心拍はまだ聞こえず
心臓がチクチク動いてるのが見えて異常なしと言われた。
とりあえず、一安心。
この時はおよそ８ミリほどの大きさ。
こんなに小さいのにつわりという打撃を与えてくるとは。
娘は「ママのおちょちょさんに赤ちゃんがいる！」と言って笑かしてくれた。
それから家でお医者さんごっこに付き合わされる時は
「ママ！今からドクターするからパンツ脱いで」と言われるようになった。
もちろん、脱がないが
子供は本当によく見てるとつくづく思った。
エコー中の動画は全部録画しておいた。
エコーで出血箇所らしきものが見つかり
検査に立ち会った助産師さんが
もうしばらく出血は続くと思うけどそのうち止まるからと言った。
とにかく心臓が動いてることに安心して帰宅した。
日本人助産師さんに撮ったエコー動画を
全部送って見てもらったら
「しばらく出血続くって言われなかった？」と
彼女も同じ所見だったことも安心した。
とにかく、心臓は無事に動いている。