昔は冬木沢参りのような習俗は全国的に見られました。
しかし近代化の中、その多くは徐々に姿を消していきました。
結果、「冬木沢参り」そのものが、今では貴重な習俗となったわけです。
数年前に、「冬木沢参り」は、国(文化庁)から「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」に指定されました。
そして2010年夏、NHKサービスセンターの密着取材により、約1時間のDVD映像として記録されました。
その後、TV放送の話もあったのですが、あの東日本大震災の影響で、結局放映されることはありませんでした。
それから5年後の2015年、youtubeに、文化庁のチャンネルとして、30分に編集された映像がアップされました。
以下のリンクから是非視聴してみて下さい(パソコンがオススメです)。うまくいかない場合は、まずyoutubeにアクセスして「冬木沢 文化庁」で検索してみて下さい。
https://www.youtube.com/watch?v=pvOkyCz7BIo&index=9&list=PLGpGsGZ3lmbBtzfdbwebY99rsHO0XRCNL
ちなみに2010年の冬木沢は、8/1と日曜が重なるという希有な年で、初日(8/1)の混雑が特別すごい年であったことを付け加えておきます。
故人が亡くなられて何日経てば冬木沢にお参りしていいのか?
ここではその事を明らかにするため、お参りする理由から説明いたします。
会津高野山八葉寺は、夏になると「冬木沢参り」で賑わいます。曜日に関係なく、毎年8/1~8/7の一週間と定められています。
このお詣りの目的は、お盆中(8/13~8/16)に各家庭にお帰りになるご先祖様や新しいほとけさまを、会津盆地の野辺(のべ)である冬木沢まで皆さまが迎えに行くことです。野辺とは、野の果て、あの世とこの世の境界という意味です。冬木沢の地は、会津盆地の丑寅に位置し、その延長線上には磐梯山が位置することから、古来会津の野辺と考えられてきました。
お迎えですので、お盆(8/13~8/16)より前でなくてはなりません。ですので、お盆月(8月)に入ると、亡くなった方々を冬木沢という野辺まですぐに迎えに行くわけです。「会津総菩提所」「祖霊集会の霊場」と呼ばれるゆえんです。
会津地方では必ずお参りにいくものとされていて、喪があけた新仏(四十九日忌、もしくは納骨が済んでいれば可)の遺族や近親者はもちろん、縁ある者が参拝します。一部で「百ヵ日を過ぎないとダメ」という伝承がありますが、これは土葬時代、百ヵ日を過ぎるまでは生仏(なまぼとけ)とされた名残です。現在は火葬ですので、そのようなことはございませんのでご安心下さい。
以上が「冬木沢参り」をするべき理由です。みな様もぜひ冬木沢までお迎えに出向き、新仏やご先祖さまが今年もおうちまで無事にお帰りになれますよう、心からご祈念下さい。
ここではその事を明らかにするため、お参りする理由から説明いたします。
会津高野山八葉寺は、夏になると「冬木沢参り」で賑わいます。曜日に関係なく、毎年8/1~8/7の一週間と定められています。
このお詣りの目的は、お盆中(8/13~8/16)に各家庭にお帰りになるご先祖様や新しいほとけさまを、会津盆地の野辺(のべ)である冬木沢まで皆さまが迎えに行くことです。野辺とは、野の果て、あの世とこの世の境界という意味です。冬木沢の地は、会津盆地の丑寅に位置し、その延長線上には磐梯山が位置することから、古来会津の野辺と考えられてきました。
お迎えですので、お盆(8/13~8/16)より前でなくてはなりません。ですので、お盆月(8月)に入ると、亡くなった方々を冬木沢という野辺まですぐに迎えに行くわけです。「会津総菩提所」「祖霊集会の霊場」と呼ばれるゆえんです。
会津地方では必ずお参りにいくものとされていて、喪があけた新仏(四十九日忌、もしくは納骨が済んでいれば可)の遺族や近親者はもちろん、縁ある者が参拝します。一部で「百ヵ日を過ぎないとダメ」という伝承がありますが、これは土葬時代、百ヵ日を過ぎるまでは生仏(なまぼとけ)とされた名残です。現在は火葬ですので、そのようなことはございませんのでご安心下さい。
以上が「冬木沢参り」をするべき理由です。みな様もぜひ冬木沢までお迎えに出向き、新仏やご先祖さまが今年もおうちまで無事にお帰りになれますよう、心からご祈念下さい。