特に暑さのピークである13時からの施餓鬼供養にお焼香された方々は、本当にお疲れさまでした。
さて、八葉寺の境内に入ると、まず心身を浄めるための空也清水があります。水が流れる手水(ちょうず)の先には、大抵の神社仏閣で龍がつけられています。それは龍が、水神の遣いであったり水流そのものの象徴だったりするからです。
八葉寺の手水は、先端が六体の金色の仏様です。これは、京都・六波羅蜜寺の有名な空也上人像が、口から六体の化仏を出しているのを模したものです。その化仏はお念仏「南無阿弥陀仏」の一文字一文字が阿弥陀さまとしてあらわれたといいます。

また、7/30に続き、福島民友さんの連載「仏都会津」で冬木沢参りがとりあげられました。丁寧にまとめられています。

外部にはほとんど知られていませんが、冬木沢に出仕している僧侶たちは、祭礼中の食事を三食、精進で通します。つまり肉魚はもちろん、ネギやニンニクなども食べません。かつおだしも避けます。鶏卵はだめなのでマヨネーズも不可ですが、牛乳や果物はアリです。
こういうのは最近珍しいです。おそらくは一年に一度だからガラパゴス的に残った伝統です。通年でやっているお寺であれば、手間の問題から精進を放棄したことでしょう。しかし、日本における僧侶の日常の食生活は一般と変わらないのが現状です。なので、せっかくここまで残った伝統なので、このまま続けようと思っています。