助手「はぁ~もう仕事だるい。自転車もなんかギアの調子悪いし、買い換えなきゃいけないかなぁ…研究所まで徒歩で来るの嫌だし…ブツブツ…」
「あれ?研究所の駐車場にフェラーリ??お客さんかな?やっぱフェラーリはかっこいいなーいつか欲しいなージロジロ」
**「つ…ついに出来た…」
「博士、おはようございまーす。あ、またガラクタ作ったんですか?」
博士「ガラクタとはなんじゃー!これは世紀の大発明、頭でイメージした物を作り出してくれるマシーン、名付けて『イメージつくーる君』じゃ!!」
「うわダサっ、ネーミングセンス無っ」
「きみ口悪いな相変わらず」
「頭でイメージした物を作るとか無理無理ー」
「お前はそれでも助手か。そこまで言うんじゃったらやってみなさい」
「えーわかりましたよ。爆発したりしないでしょうね?どうやるんですか?」
「爆発は時々するが、まず左にある大きなクリスタルに額を引っ付ける。作りたいものをイメージして、終わったらクリスタルから離れて、あとは出来るのを待つだけじゃ。な、簡単じゃろ?」
「まぁ、取り敢えずやってみますよ。作りたいもの…作りたいもの…あ、そうだ、自転車にしよう。最新のすっごい高いやつ」
「自分が詳細にイメージできるもんの方がええぞ」
「チッ。仕方ない、自分が乗っている自転車と同じものにしよう」
「(今チッって言った…?)そうそう。最初はそういうもののほうがええんじゃ。イメージ出来たら離れるんじゃぞ」
「うーん…毎日乗ってるのに…以…外と…イメージするの難しいぞ…よしできた、完璧!んでどうするんです?」
「あとは出来るまでしばらく待つんじゃ。複雑で材質が多いものほど時間がかかる。自転車じゃと、二時間ってとこじゃろう。仕事でもしながら待つんじゃ。」
「へーい」
ー二時間後ー
「そろそろかの。ほれ振動が高まってきた。出てくるぞ」
ズゴゴゴゴ…スッポーン。
「なんか出たー。おあっ、これはまさしく私の自転車だ!」
「どうじゃ?すごいじゃろう?ガラクタとか言っちゃって。あやまれワシにあやまれ!」
「ドウモスミマセンデシター。博士もたまにはいいも作るんですね。ギアの調子が悪かったから買い換えようか悩んでたんですよラッキー。早速乗ってみよう、よっと」
ドンガラガッシャーン
「なっ、これペダルが回らないぞ!やっぱガラクタじゃねーか!!」
「あ、ほんとじゃ」
「ほんとじゃ、じゃないですよ!乗れない自転車作ったって意味ないでしょ!インテリアにもなりませんよ!廃品回収ですよ!」
「ふーむ、でも助手よ。お前さんペダルや車輪が回るようにちゃんとイメージしたのか?」
「えっ?それはえーと…してないです」
「ほらー。詳細にイメージって言ったじゃろ」
「そんなこと言って、ほんとは失敗作なんじゃないんですかー?」
「失礼な事を言うでない。ちゃんと実験して作ったものがあるもんね」
「ほーどこにです?見せてくださいよ」
「表に見慣れない車があったじゃろ?」
「まさかあのフェラーリ?!うそつけ!万引きしたんでしょ!」
「ポケットに入らんわ!ちゃんとワシが作ったよ。試乗もした」
「なぬー。じゃあ僕のイメージ力が足りなかったってことですか?」
「そういうことになるかの」
「そのーなんじゃ、お前さんがやっとるやつ何じゃったっけ?へ、ヘム、ヘミシング!もイメージが大切なんじゃろ?お前さんは一年もやっとるのにほとんど経験できてないって言っとったじゃないか」
「ヘミシン"ク"ですよ!間違える人多いんだよなぁ」
「どっちでもええわい。一年でほとんど何も経験なしってのもイメージ力にも問題があるんじゃないかのう」
「一年も二年も経験できない人もいますよ!人それぞれなんです。やったことない人にはわかりませんよ!」
「ふふふ。実はワシも二週間前にヘミシング始めたが、もうガイドに会ったもんね」
「なんですって?!嘘つくなこのハゲ!」
「これはハゲとる内に入らんわ!本当じゃよ。ちなみにワシのガイドはピチピチギャルじゃよ」
「このエロハゲ!どうせ妄想でしょうよ!」
「違うわい。えーっとお前の昨日の晩メシは卵かけごはんじゃろ?」
「!! なぜそれを?!」
「お前さんのガイドが言っとるわ。もうちょっとマシなもん食わんかい」
「じゃあもうちょっとマシな給料くださいよ!…そんなことよりイメージ力とヘミシンクの探索にどんな関係があるっていうんですか!」
「ワシが思うに、体験のリアルさと、どれだけ具体的にイメージできたかというイメージ力は関係があると思うんじゃ。」
「具体的にイメージできればできるほど、体験がリアルになって、信憑性も増すってことですか?」
「まあ、大体そういうことじゃな。じゃが100パーセントではない。別の言い方をするなら、イメージ力を上げることで体験のリアルさがアップするってことかの」
「それ本当ですかぁ?ヘミシンク始めて2週間の博士が言っても説得力ないですよ」
「うーん、それは確かに、関係があるのかもしれませんね…」
「イメージ力は観察するということも重要なんじゃ。お前さんも毎日乗っている自転車をちゃんとイメージできなかったじゃろ?普段から物事を"見ることなく見ている"という証拠じゃ」
「なるほど、観察も重要なんですね。他にイメージを具体的にするために必要なことはなんなんですか?」
「それはひと言では語れんよ。また気が向いたら話してあげよう」
「そうですね、もう帰る時間だし。またあのオンボロチャリで帰るのか(泣)ところで博士」
「なんじゃ?」
「あのフェラーリ、車両登録とかそういうのは大丈夫なんですか?」
「えっ?」
「えっ?」
「・・・・・」
「・・・・・」
(やっぱりアホだこの博士…)
つづく…かも?
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