2024年2月12日(祝)
東京大学においてFIRST LEGO League (FLL)の全国大会が開催されました。
アイズアカデミーからは
12月の予選大会で総合優勝したFIRST FUJISAN PaletteとFIRST FUJISAN withの2チームが出場します。
山梨からの出場なので、いつも前日に出発して東京に前泊します。
甲府駅での記念撮影からスタートです。
今回は例年より早い時間に出発しました。
それは会場設営のお手伝いに参加するためです。
ホテルに荷物を置いてすぐに東大に行き、本番や練習フィールドで使うミッションキットを組み立てたり、フィールドのセットアップをしたり。
特急あずさの大幅遅延で、お手伝いの時間は1時間ちょっとになってしまいましたが、
前日から大勢のボランティアの皆さんが大会のために準備をしてくださっているのを目の当たりにし、そこに少しでもお手伝いができたことは、生徒達にとっても大切な経験になったと思います。
よい機会をありがとうございました。
お手伝いが終わると、FLLが東工大で開かれていた頃の我がチーム定番、ココイチでの夕食。
そしてホテルの部屋に戻って、夜遅くまでプレゼンの練習に励んでいました。
しっかり眠れたのかな?
日付が変わって2/12朝。
開場は9:00。早速入場して一日の活動や交流の拠点となるピットを設営しました。
今回は40チームが出場していますが、withとPaletteは偶然にもチームナンバーが5と6で、ピットも隣同士。
ささやかですが、FIRST FUJISAN15年の歴史を綴ったポスターを真ん中に、両側に両チームのチーム紹介ポスターを設置しました。大勢の方が見てくださいました。
開会式は9:45〜伊藤謝恩ホールにて。
今日のためにがんばってきた北海道から沖縄までの40チームが、元気に声を出してチーム紹介に応えていました。どのチームにとっても最高の一日になりますように!
開会式が終わるとFIRST FUJISANの2チームはすぐに審査セッションに向かいます。
チームナンバーが連番なので、今回は審査セッションもロボット競技も全て同じ時間です。
ピットのある伊藤謝恩ホールから、審査会場の工学部3号館までは徒歩10分くらいかかります。
審査セッションは30分の枠の中で、プロジェクト、ロボットデザインの各プレゼンと質疑、そしてコアバリューの質疑と審査員の先生方からのフィードバックという内容です。
半年近くかけて研究開発してきたプロジェクトやロボット、そしてチームワークを思う存分伝えることができたでしょうか?
さて、再び伊藤謝恩ホールに戻ってくると、すぐにロボットラウンド1の時間です。
ラウンド1はなんと、2つのフィールドをぐるっとFIRST FUJISANの2チームが囲んでいます。
こんな経験は初めてで、ちょっと嬉しくなりました。
しかし1ラウンド目はいつも難しいものです。
ロボットが予想外の動きをしたりして、舞台転換の色も揃わず、もったいないことをしました。
Palette 435点、withが400点、7位と12位。
生徒達はロボットの調整をするべく、練習フィールドに向かいます。
1回10分の調整時間を一日で数回予約することができます。
地下2階にあるホールから、地上3階の練習フィールドへはエレベーターを使ったり、階段を使ったり。どのチームも熱心に調整をしていました。
ロボットラウンド2は2時間後、今度はうまく動くでしょうか。
Paletteは360点で得点を伸ばせず、withは530点で2位に躍り出ました。
そして1時間後、最終のラウンド3。
withは440点に終わりましたが、全体の2位で素晴らしい成績でした。
paletteは試合前にレフリーも巻き込んで円陣を組んで気合いを入れていました。
こういうの楽しくていいですね。
しかし残念ながら得点を伸ばすことはできませんでした。
ピットに帰ってきて、涙。
1年目2年目の生徒で結成したチームですから、ここまで来れただけでも素晴らしいことです。
たくさんの試行錯誤や失敗から、人生の糧となる多くの学びがあったシーズンだったと思います。
すべての競技が終わり、17:00頃から閉会式。
結果速報でお知らせした通り、
FIRST FUJISAN withが総合4位で7月にシドニーで開かれる世界大会出場権をいただきました!
FIRST FUJISANにとっては2度目にして3チーム目のシドニー出場です。
7月まで少し時間があります。
今回はロボット競技は2位でしたが、総合で4位まで落としてしまいました。まだまだ発展途上。世界大会に向けて、本当にいいチームってどんなものなのか?コアバリューを体現できるようなチームに成長してほしいと思っています。
総合優勝:Last Higashiyamars(京都)ヒューストンへ
総合2位:Yukikaze Tech Utari(北海道)ノルウェーへ
総合3位:TSKY(愛知)フロリダへ
総合4位:FIRST FUJISAN with(山梨)シドニーへ
総合5位:Tezukayama-ACE(奈良)ブラジルへ
石田先生賞:ブルーデージー(千葉)カリフォルニアへ
ここまでが世界大会出場となりました。
おめでとうございます!
閉会式の最後に、FLLを日本に導入し、20年にわたって先頭に立ってくださった、
NPO法人青少年科学技術振興会の鴨志田理事長のご勇退が発表されました。
2014年、FIRST FUJISANが東日本大会で初優勝、準優勝をしたにもかかわらず、全国大会前日に山梨を襲った114センチの豪雪で全国大会出場が叶わず、世界への夢を絶たれた年がありました。
その時、後日甲府まで車を飛ばして、チームの子供達に理事長賞のトロフィーをお届けくださったことを、私たちは今でも鮮明に覚えています。
子供達や子供達の未来に対して熱い心を持った理事長さんでした。
日本中の歴代FLLチームから、素晴らしい青少年が育っています。これまでおつかれさまでした。心から感謝申し上げます。
今回も、FIRST FUJISANのOBもボランティアで運営に参加してくれていました。
FLLを通して生徒達が素晴らしい経験をさせていただけるのも、主催するFIRST Japanの皆様、大勢のボランティアの皆様のおかげです。
いつも本当にありがとうございます。
皆様の期待に応えられるよう、日本代表としてがんばってきたいと思います。