まだ続く | 法友(とも)へ

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村井ただ一人に狙いを定めて行われた犯行。

 

その確かな証拠をテレビカメラは記録していた。

 

当時、素人考えで、腹を刺されただけなら緊急手術で何とか助かるのではないかと思っていた。

 

ところが、殺人犯が狙ったのは肝臓だったのだ。

 

人が人である以上、これではひとたまりもない。

 

 

この後、殺人犯の供述は面白いほどに二転三転するのだが、その犯行動機については「義憤にかられて」に落ち着く事になる。

 

感の鋭い人なら直ぐに思いつくだろう。

 

このセリフは、ケネディ暗殺事件の実行犯にされたオズワルドを殺害した犯人と同じものなのだ。

 

村井は、一連のオウム真理教事件のオズワルドにされた。

 

口封じのために殺されたのだ。

 

連中はその事を教えるために、わざわざ「義憤にかられて」というセリフを残してくれている。

 

博覧強記の村井の事だからその事を知っていたのかもしれないし、麻原から予め話を聞いていたのかもしれない。

 

 

出る必要もないというよりは、むしろ出てはいけないテレビに出され、行く必要もない青山に行くように指示された。

 

地下の鍵が開いていると言われたのに閉まっていた。

 

そして、自分が建物の中に入るのを邪魔するように目の前に立ちはだかるサマナ達。

 

自分の手についた血を見た瞬間に、村井は全てを悟ったのだろう。

 

「オズワルドにされた。」

 

今生最後の言葉は、いかにも頭の回転の速い村井らしいなと思う。