通説によれば、マイトレーヤが地上に降誕するのは56億7千万年後である。
したがって、それ以前に現れる自称マイトレーヤは全て偽物であるという事になる。
なぜなら、マイトレーヤは兜率天で修行を続けており、人間界には降りてこないからだ。
しかし、マイトレーヤはいつの時代も国を問わず大人気であり、自称マイトレーヤは後を絶たない。
そもそも、事の発端は釈迦牟尼が変な事を言っちゃったからなのであるが、その話が最初に登場するのは阿含経典である。
ところがである、現代においてマイトレーヤについて語られる場合そのベースは大乗経典になっている。
釈迦牟尼の死後数百年も経ってから作られた経典に書かれている内容は、当然の事ながら釈迦牟尼とは何の関係もないただの創造物である。
なので、こういった背景もあり、自称マイトレーヤが何人も出現する事態となる。
オウム時代にも入信活動をしていると、教団の方針として麻原がマイトレーヤだという話をするわけだが、それは違うと言って別のマイトレーヤを紹介された事があった。
そのマイトレーヤは欧米を中心に活動をしており、突然現れてはどこへともなく去っていくらしい。
ババジか。(笑)
科学的な見解では、56億7千万年後にはとっくに太陽の寿命が尽きている。
そして、それ以前に膨張した太陽に地球が飲み込まれてしまう。
そうなればもう地球は存在していないし、さらにその前に太陽の熱で地球は灼熱の星となりすべての生命は死に絶える。
という事は、釈迦牟尼は次の宇宙の話をしたのではないだろうか。
まあ、確かに釈迦牟尼は遠い未来において、太陽が地球を飲み込む事を語ってはいるが。