麻原がマイトレーヤである事はオウムの常識である。
まあ、オウムの常識は世間の非常識ではあるが。
で、このマイトレーヤがいつから常識になったのかは定かではない。
いつの間にかそうなっていたというのが正しいだろう。
オウム内部の情報であったとしても、全員がその事を知っているという事はほとんどない。
そしてそれは、末端に行けば行くほど知らない事が増えていく。
僕にとっては常識である事を元TD師が知らないというのはよくある事なのだが、その中で特に顕著なのは以下の3点である。
第一に元TD師が入信する前の情報そして説法。
神仙の会の頃もそうだが、特に東京本部で何があったのか。
まあ、僕は豪徳寺に住んでいたので、毎日歩いて道場に通って多くの情報に触れる事が出来た。
第二に元TD師が出家する前の富士山総本部道場における麻原の説法。
この大部分は夜中の2時から4時ぐらいに行われており、記録が残っていない。
第三に元TD師が成就認定される前の「尊師と集う会」における説法と麻原が語った事。
これもほとんど記録が残っていない。
で、最も肝心な事は、この3点において元TD師は信頼できる情報源を持っていないという事である。
麻原の行動を理解するにはこの3点を全て埋め合わせる必要があると思うのだが、本人はどう考えているのだろう。