仏教なんて葬式のためだけのものと思っていたが、初めて仏教に興味を持ったのは高校一年の時だった。
古文の時間は寝て過ごすものなので、当然に予習もしていかないのだが、先生が平家物語を読み上げているのを何気なく聞いていて衝撃が走った。
なんだ、これは!?
平家物語と聞いて、最初は耳なし芳一しか思い浮かばなかったが、その中身はとても斬新だった。
祇園精舎、諸行無常、沙羅双樹、盛者必衰。
まて、まて、まて、
なんか凄い事言ってるぞ!(笑)
これが書かれたのは何百年前だ?
どこから伝わった、中国か?
元は漢文か?
お釈迦様ってインド人だよな。
面白い。
古文がじゃなくて、仏教の考え方が。
それも日本の仏教ではなく、仏教本来の考え方が。
その後、授業そっちのけで、昼休みに校内の図書室に行ってみるかとか、学校が終わったら本屋に行ってみるかとか、色々考えていた。