世界一の天才マジシャンがテレビに出ていた。
マリックが隣りに座って近くで見ていたが、私には出来ませんと言っていたので、まさに超絶技なのだろう。
トランプを使ったマジックなのだが、4人に好きなカードを選んでもらいそのカードを好きな場所に差し込んでもらう。
これをその4人にカードを渡して好きなように切らせるという事をやっている。
普通のマジックなら、マジシャンがトランプの束を持っていて、そこへ参加者がカードを差し込む。
しかし、この天才はそんなことはせず、トランプをまるごと参加者に渡してしまう。
4人全員が好きなように切りカードを差し込んだあとで、参加者たちが選んだカードを一人ずつ全部当ててしまう。
これだけでも驚きなのに、なんとそのマジシャンは全盲だったのだ。
有り得ない。
どういう事なのか、さっぱり分からない。
で、その天才はもったいぶらずに種明かしをしてくれた。
表情を変えることもなく、こう言ったのだ。
「私は全盲になってから26年間、毎日10時間から20時間トランプを触り続けた。」
そうしたら出来るようになったらしい。
なるほど、その技を身につけるために15万時間ほど費やしたということか。
自分に当てはめて考えてみると、確かに達成までにはそのぐらいの時間がかかっているだろう。
しかし、まあ、天才ってやつは努力を苦にしないんだよなあ。
まるで呼吸をするように努力をしてしまっている。(笑)