心臓が止まりました22 | 法友(とも)へ

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数はゆっくり数える。

 

100数える間に2分経っているぐらいで構わない。

 

ストップウォッチを使うなど以ての外である。

 

スイッチを押したりタイムを見るのに、余計な心の働きを使う必要が出てきてしまう。

 

それらは全てサマディの妨げとなる。

 

上体を前に倒し、目を瞑り、ただ数を数えることだけにぼんやりと意識を向ける。

 

 

努力が足りなければ結果は出ない。

 

しかも、それが正しい努力でなければ、どんなに努力しても害にしかならない。

 

 

時間の経過と共に、変化はより大きくなっていく。

 

バンダが緩んでいる間のドクドクドクは1秒間に数回、バンダで締め付けている間はドック~ン、ドック~ンと数秒間に1回となる。

 

クンバカの限界突破時の秒数の伸び方も、1回あたり10秒、20秒、30秒と急激に長くなっていく。

 

まるで、漸近的に無限の時間のクンバカ、つまり死に向かって行っているように思える。

 

 

恐怖はない。

 

だからといって、これと言った高揚感があるわけでもない。

 

ただ淡々と、決められたことを繰り返すだけだ。

 

 

修行者という生き物は究極のエゴイストである。

 

誰かを目指したり、誰かに憧れたり、誰かを慕ったり、そんな感情を生まれつき持っていない。

 

目指すのは自己の完成のみ。

 

他人の事になど、興味はないのだ。