ではなぜ、原始仏典の成立が釈迦入滅後100年も経ってからだったのか?
それは、対抗手段として経典が必要になったからである。
当時、すでに原始仏教は消滅の危機にあった。
元々、インドにおいてはバラモン教やヒンズー教の勢力の方が強く、仏教というものは異端の新興宗教に過ぎなかった。
そこへ、さらに追い打ちをかけるように台頭して生きたのが、大乗仏教である。
ではなぜ、大乗仏教が生まれたのか?
これまた簡単な答えである。
それは、原始仏教では誰も解脱しないからだ。
現代では、マインドフルネスがブームになっているようである。
しかし、それを実践した結果得られるものが、ストレス解消だとか、仕事の効率アップとかでしかない。
これでは、修行の本来の目的である解脱にはほど遠い。
というよりも、最初から解脱に向かっていない。(笑)
瀕死の状態の教団は、なんとか延命を図ろうとして、自分たちこそが唯一の真理であるとして経典を作り上げた。
しかし、その努力もむなしく、教団はますます衰退していったのである。
なんて悲しいんだ!