カルト教団と公安との闘いを描いていた。
まあ、公安とは言っても、公安調査庁とか所轄の公安とか、オウムに関わっている下っ端とは関係のない上の方の人間たちだが。(笑)
題材は地下鉄サリン事件と警察庁長官銃撃事件。
こんなものを題材にしてドラマが作れるとは、20年の歳月というのは人の感覚を随分と変えてしまうものだなと思う。
もっとも、今の若者たちは、そもそもオウムの事を知らないのかもしれないが。
ドラマは公案のスパイが、教団の起こした地下鉄の事件の実行犯に指名されるというストーリー。
断れば拷問されて殺されるから、事件に加担するしかなかったという公案のスパイに対して、現代の捜査員は「たとえ、拷問されて殺されたとしても、罪のない人々を殺すべきではなかったんだ。」と言う。
公安のスパイは「お前が同じ立場にいたら、どうなるか考えてみるんだな。」と答える。
まるで、オウム事件で「サリンを撒け。」と言われたらどうするのか?
という問いかけのようだ。
そして、さらに面白いのは、なぜ地下鉄の事件が起こったのかという理由だ。
なぜなら、公安のスパイは事件の5日前に、公安に情報を上げていたからだ。
しかし、その情報は黙殺された。
そして、同時に、正義を執行する警察官は、凶悪なテロリストにされてしまった。
実に面白い発想だなと思う。
それにしても、よくこんなドラマの制作を許すものだなと思う。
やっぱり日本は、自由で平和な国なんだなと思う。
安倍総理に感謝!(笑)