昨日は将棋界の一番長い日。
その結果、佐藤名人への挑戦者は稲葉に決定した。
戦績は8勝1敗。
2位の羽生以下の6勝3敗に差をつけての完全勝利となった。
時系列でみていくと、最初に羽生の負けが確定。
次に広瀬の負けが確定し、この時点で稲葉森内戦の結果に関係なく、稲葉の優勝が確定した。
その後の興味は森内がどうなるのかに移ったが、さすがは稲葉、見事に森内をA級から追い落とした。
この情け容赦なさこそが、将棋の真骨頂と言っていい。
あいてが誰であろうと関係がない、真剣勝負が見たいのだよ。
稲葉はかつて、コンピュータと対戦した時、バグを見つけ、その体制に入ったように見えたにもかかわらず、そのバグを突かず、真正面から勝負に行った。
やはり、卑怯な手など使わず、正々堂々と勝負する者にこそ活躍してもらいたいものだ。