中川の手記22 | 法友(とも)へ

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質問5

どうして高学歴の科学者がオウム真理教のような宗教に入り、事件を起こしたのか?

 

中川は、自分個人ではなく教団の科学者一般の話として次のように答えている。

第一に、そもそも科学と宗教とはまったく別のものである。

第二に、重大事件にかかわった者が入信したのは、ごく一部の例外を除き1988年以前で、当時の教団は殺人やサリン製造などとは無縁の宗教団体だった。

麻原は宗教家以前に犯罪者だが、ヨガや瞑想の指導者としての能力はきわめて高かった。

また、麻原は教団の外部に対してだけでなく、内部の大部分の者に対しても「実際に殺人を行う(行っている)」とは言わなかった。

中川を含めて、教団が殺人を犯すなどと思って入信したものは皆無だった。

そして麻原は、自分を絶対的に信頼している者を選んで、殺人や化学兵器の製造などを命じた。

 

いかなる理由があろうとテロは許されない。

しかし、ある人物が、危険な宗教やテロ組織に入ってしまう背景と後にテロを実行する背景は、多くの場合違っているように思われ、両者は区別するべきではないだろうか。

 

そして、中川は最後に、事件の被害者の方々、ご家族の方々には重ねてお詫び申し上げます。

と締めくくっている。

 

 

この質問に対する答えは、毒ガスの製造方法などとは違い、事実関係についてではなく中川の個人的な意見なので、特に解説すべきところはない。

 

まあ、僕の個人的な意見としては、オウムだけが特別であるというのが正しいと思う。

 

世界中で起こっているテロと、オウムの起こしたテロは違う。

 

日本国内にある様々なカルト集団と、オウムは違う。

 

 

オウムだけが、オウムだけが違う。

 

それが、実際に教団内部にいて麻原や幹部たちを身近で見てきた者の、率直な実感である。

 

現在のアレフやひかりの輪はオウムとは違う。

 

日本国内に多数存在する、ただのカルト集団と同じ。

 

そうひとくくりにして間違いはないと思う。