中川の手記15 | 法友(とも)へ

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質問2

地下鉄サリン事件でサリンに加えてタブンが使われたのではないか?

 

 

中川は地下鉄サリン事件において、サリンの他にタブンやエチルサリンが使われたのではないかという疑問に答えているのだが、その答えが凄い。

 

何と言えばいいのだろうか、本だけ読んで知識を増やしているだけの学者と、実際に殺人ガスを作ってしまった者との決定的な差のようなものを感じる。

 

まるで仏教学者と修行者のようなものという気がするが、その両者には、圧倒的な能力の違いがある。

 

もちろん、仏教学者はただの素人なのだが、中川のこの質問に対する答えだけでも、到底立ち読みで済ませるレベルではなく、買って帰ってじっくり読み、自分でも調べてみる必要がある。

 

 

サリンだけでなくタブンが使われたのではないかと考えられている理由は、タブンが検出されたからというわけではない。

 

サリンは検出され、タブンは検出されていないのだが、ただ、被害者の尿からエタノールが検出されているという事である。

 

 

中川はこの疑問に対して、自分は実行犯との接点がまったくなかったので、と前置きしてから自分の考えを述べている。

 

まあ、いかにも中川らしい謙虚な考え方だが、当然と言えば当然かもしれない。

 

 

中川の関与なしに、オウム内の他の部署で毒ガスを製造することは、絶対にないと言ってもいいと思うが、オウムの外にいる一般人にとっては絶対とは言い切れないと感じるだろう。

 

もうひとつの可能性は、外部からの調達である。

 

例えばロシアから買うといったような事であるのだが、実際にはオウムは何でも手作りである。

 

したがって、外部から調達することは、これも絶対にないと言ってもいいと思うが、一般人にとっては同じく絶対とは言い切れないと感じるだろう。

 

まあ、いずれにせよ、絶対とは言い切れないに、何の根拠もないんだろうけど。(笑)