竜王戦は現竜王の渡辺が1勝2敗と負け越し。
これは結構大変なことだ。
このまま挑戦者の丸山にタイトルを取られるようなことでもあれば、対三浦戦で負けたのは「単にお前が弱いだけじゃないか。」と言われてしまう。(笑)
そして叡王戦は、間もなく準決勝が行われる。
Aブロックからは千田と豊島。
千田はA級棋士の広瀬を破っての準決勝進出。
プロ棋士の中で、最もコンピュータ将棋に詳しい男だ。
豊島もA級棋士の深浦や、久保を破っての準決勝進出。
どちらも若手最強と言っていいと思う。
が、問題はもう一方のBブロックだ。
準決勝に進出するひとりは羽生で決まっているのだが、もう一人はまだ決まっていない。
そのもう一人を決める準々決勝の対局が、11月14日に行われる。
対局するのは、現名人の佐藤と、竜王戦に挑戦中で勝ち越している丸山だ。
どちらが勝っても、名人か竜王かというビッグタイトルの保持者がコンピュータと戦うという、史上初の決戦に期待が高まる。
ところがである。
同じ日の11月14日に、この準々決勝の勝者と羽生が対局する、準決勝も行われるのだ。
何という事だ!
名人・竜王という実力者同士が、戦いつかれた後に、名人でも竜王でもない休養十分の羽生と戦わなければならないのだ。
名人じゃない羽生は、ただの羽生だ。
竜王じゃない羽生は、ただの羽生だ。
これはやっぱり、日本将棋連盟の作戦なのだろうか?
名人や竜王がコンピュータに負けるのは都合が悪い、しかし、ただの羽生なら問題はない。(笑)
そういう事なのだろうか?