解脱を目指すのであれば、この場合はクンダリニーヨーガという意味であるが、その場合はヴァヤヴィヤからのツァンダリーが最も効果的である。
ただ、その前提となる基礎的な修行は終わっているという条件が付く。
それに、最終解脱に至る修行法は、これとは全く異なる。
ではなぜ、そう言えるのか。
これは秘儀瞑想のそれぞれの構造を見てみれば、その答えが分かる。
秘儀瞑想が伝授される順番は、
①グルヨーガマイトレーヤ
②小乗のツァンダリー
③大乗のツァンダリー
④バルドーイニシエーション
⑤グルヨーガ
となっている。
しかし、オウム真理教の修行体系に、これらの秘儀瞑想が登場した順番はこれとは違う。
その順番とは、
①グルヨーガ
②小乗のツァンダリー
③グルヨーガマイトレーヤ
④大乗のツァンダリー
⑤バルドーイニシエーション
である。
グルヨーガは最初はアクショブヤのみ。
後に、五仏変化編となる。
小乗のツァンダリーが冊子になるのも、最初に登場してから何年か経った後である。
で、グルヨーガと小乗のツァンダリーは、オウムに集まってきた者たちが皆、解脱を目指していた頃の修行法である。
それに対して、残りの三つは、教団を拡大し信徒を増やすために伝授された、在家のための修行法である。
つまり、この三つの秘儀瞑想は、あくまでも在家のためのものであり、解脱することを目的としていないのだ。