帰依⑦ | 法友(とも)へ

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幻影の中にいる限り、答えは見つからない。


幻影の外にいる存在に、その答えを教えてもらうしかない。


そこから導かれるのが、グルなしには解脱出来ない、という考え方である。



この考え方をさらに推し進めると、常識的には恐ろしいとしか思えない考え方に行き着く。


幻影の中に答えがなく、幻影の中でいくら考えても答えが見つからないということは、グルの指導法が正しいか間違っているかを弟子が判断することは不可能だということになる。


なぜなら、弟子はまだ解脱しておらず、幻影の中に居続けているからだ。


論理的には、全く正しい。(笑)



従って、グルに言われたことは、自分の考えを差し挟まずに、言われたとおりに実行しなければならないということになる。


これは、そのグルが本物であっても偽物であっても、同じように実践されなければならない。


なぜなら、弟子にはそのグルが本物か偽物かの区別がつかないからだ。



グルが本物であっても、偽物であっても、常に全力で実践しなければならない。


なぜなら、グルが本物であったとしても、幻影の中にいる弟子にはそのグルが本物であるかどうかが分からない。


本物であった場合に、中途半端に実践しても解脱はしない。



本物のグルに、いつ巡り合えるのかは分からない。


しかし、全力で実践しなければ結果は得られない。


ならば、すべてのグルに対して、全力で帰依する以外に方法がない。


修行者にとって、これ以外の答えは存在しない。



全てはカルマだから、どのようなグルに巡り合うかの責任は、全て自分にある。


自分の身に降りかかる不幸は、自分以外の誰のせいでもない。


修行者ならば、どのような苦難があろうとも、解脱を目指して突き進むのみだ。