「すべてがFになる」での最後のやり取り。
これもまた凄い。
他人の干渉によって死ぬという事について、
「僕には理解出来ません。」
「しかし、それは僕がそうプログラムされているだけで、あなたがおっしゃる事は正しいかもしれない。」
素晴らしい考え方だ。
自分とは違うものを受け入れるには、高い知能か智慧か、どちらかが必要になる。
「私には正しい。」
「あなたには正しくない。」
「いずれにせよ、正しいなんて概念は、その程度の事です。」
これも素晴らしい。
さすがは天才のセリフだ。
「あなたは正しくない。」ではなく、
「あなたには正しくない。」
「は」ではなく「には」なのだ。
なぜなら、正しいという概念は、ただの観念に過ぎないからだ。
間違っているのはその人ではなく、その人の観念なのだ。
そして修行によって、観念は崩壊できる。