続きまして、質疑応答。
どうせ、さかはらあつしが真っ先に質問するだろうから、それをやりすごしてその後にだれも質問しなかったら質問しようと思っていたのだが、予想通りの展開になって笑ってしまった。(笑)
さかはらあつしのは、質問というよりは泣き言だった。
自分では体調不良はサリン中毒の後遺症だと思っているのだが、医者に診てもらったらPTSDだと言われた。
化学者としての専門的な立場から、どう考えればいいのかお答えいただきたい。
とのこと。
どうやらさかはらあつしは、医者に行くたびに体の不調についてPTSDとか老化とか言われるらしい。
それはお気の毒な事だ。
トゥー先生の答えは、神経ガスには基本的には後遺症というものはない、ということだった。
絶対ないとは言い切れないが、ほとんどないと言っていいということだった。
これもまた観念の崩壊だ。
普段何気なく「後遺症」という言葉を使っているが、そもそも後遺症の定義はどういうものなのだろうか?
やけどの場合で考えると、皮膚が焼けただれてはがれ、その跡がケロイドになって残る。
このケロイドが後遺症である。
初期症状が焼けただれる。
やけどには、焼けただれるとケロイドという二つの症状がある。
つまり、初期症状とは違う症状が残ることが後遺症であるらしい。
ところが神経ガスの場合、症状は最初の段階で固定される。
重傷は重傷のままであり、軽い場合は時間の問題で治癒する。
症状が変化して残ることはない。
どうやら、そういうことらしい。
だから前の記事で書いた、「アメリカでは治療しない。」
ということになるらしい。
さかはらあつしは、世界的権威に自分が後遺症であるというお墨付きをもらおうと思っていたようだが、その思惑はものの見事に外れてしまった。
さかはらあつし、撃沈!(笑)