まあ、しかし、中川に直接会って真相を聞き出せれば話が早いのだが、日本の法律制度ではそうはいかないのが悲しいところである。
トゥー先生も中川と面会するときは、極力専門的な話だけをするようにしている。
そのため、どうやって講演会の事を知ったのかとか、移送通知の詳しい話とかは聞いていないようだ。
先生も僕とだけ話をしていればいいわけではなく、そんなに時間が取れないのでどうしても情報がぶつ切りになってしまう。
さて、それでは、次に考えること。
中川は一体、どこでネットをやったのだろうか?
死刑囚は原則として、拘置所の外に出ることは出来ない。
したがって、中川は拘置所の中でネットをやったことになる。
そして、独房の中はネットが出来る環境にない。
したがって、中川は独房の外でネットをやったことになる。
つまり、中川は拘置所の中であり、かつ独房の外であるどこかの場所でネットをやったことになる。
それは一体どこなのか?である。
前にゆきりんのブログを見て思ったのだが、死刑囚というものは風呂に入ったり運動をしたり、何かと独房の外へ出る機会がある。
てか、そもそも、死刑囚は一体どこで新聞を読むのだろうか?
一般人のように、新聞を配達してくれる人などいない。
それに新聞代など払える経済的な余裕もないだろう。
ということになると、独房の外のどこかで新聞を読むということになる。
まあ、図書館のロビーみたいな雰囲気のところだろうか。
おそらくはそこにパソコンがあるのではないだろうか?
今のところ、それしか思い浮かばない。