ちなみに、9月14日の面会の時点では、中川には移送通知は来ていないそうだ。
もちろん、5月16日以前にも来ていない。(笑)
今年妙な噂が立って、3人の刑が確定していないのにそんな事あるわけ無いだろ。
アホちゃうか、と思っていたのだが、その通りだった。
そして、今回の講演会を知っていたのは、中川ひとりだけではない。
遠藤もまたこのことを知っていた。
まったく、オウムの死刑囚たちはどんだけ驚かせてくれるのか、である。
実は、遠藤の弁護士から、トゥー先生のところへメールが来たのだと言う。
その内容は、「講演会で僕の事を悪く言わないでください。」
というものだった。
トゥー先生の解説によれば、自分の著書で遠藤の事はあまり良く書いてはいない。
遠藤は拘置所の中で、その本を読んだのではないか。
という事だった。
ここでも、また疑問が湧いてきたので、トゥー先生に質問をした。
「死刑囚って、そんなに自由に本が読めるんですか?」
これは要するに、自分が関与した事件の情報が書かれた本についてという意味なのだが、この質問にトゥー先生は即答した。
「読めますよ、1ヶ月に12冊読めます。」
そんなに読めるんだ。
一般的な日本人で、1ヶ月に12冊も本を読んでいる人の割合は、10%もないんじゃあるまいか。(笑)
「だけど、黒塗りとかになってないんですか?」
と、重ねて質問する僕に、トゥー先生は答えていわく、
「そんなことはないです、普通に読めます。」
なんてこったい!
死刑囚って、そんなに外の情報を手に入れることが出来るんだ。
しかし、考えてみれば、これは中川や遠藤といった勤勉なタイプにのみ言えることなのではないだろうか。
新実がこれほどオウムがらみの情報を手に入れていたという話は聞かないもんなあ。(笑)