10分前になったので食堂を出て、会場へと向かう。
案内板があったので見てみると、最新技術が使われていた。(笑)
今までならホワイトボードにマーカーで手書きをするか、プリンターで打ち出したものを貼るかだったものが、驚くべし液晶ディスプレイになっている。
よくもまあ、こんな縦長の物をつくったな、と思って感心してしまった。
なのだが、
講演会のタイトルが「台湾と日本の学術交流、医療分野を中心として」
になっている。(笑)
なんだこれは!?
一応、杜 祖健になっているから、まあ、これで間違いはあるまい。
と、思いつつ、会場のある2階へと階段を登っていく。
入り口受付で記帳。
名札をつけて会場の中へと入る。
案内では定員に達したら締め切りということだったが、思っていた以上に参加者が少ない。
見渡したところ、ほとんどが大学関係者の様に思える。
年配の男性達と、少数の女性。
後はお手伝いの大学生が2名。
一般の参加者はどうやら僕ひとりだけのようだ。(笑)
正面にはプロジェクターが設置され、パソコンからの画像が映し出されている。
3名がけのテーブルが3列になっている。
僕はプロジェクターのすぐ後ろに陣取ることにした。
先ほど食堂にいた学生が、プロジェクターを操作している。
もうひとりの学生はマイクの準備に忙しそうだ。
そのまましばらく待っていると、後ろの方でかなり大きな話し声がした。
僕は前を向いたまま、声だけを聞いていたのだが、声を聞いただけで、あれ?
さかはら あつしか?
と思った。
後ろを振り向くと、どこかで見たような体格の男が、トゥー先生に「地下鉄サリン事件の被害者です。」
と挨拶をしていた。
その側には、お付きの者(らしき男)の姿が。
これで参加者は全員のようだ。
さあ、何はともあれ、役者は揃ったぜ。