そう言えば最近、ヒヨドリの鳴き方も変わってきているように思う。
ヒヨドリの鳴き方と言えば、「ピーーーー!ピーーーー!」
というけたたましい鳴き声がすぐに浮かぶ人も多いだろう。
テレビを見ていると、ドラマにもヒヨドリの鳴き声は多く登場する。
特に京都で撮影されたドラマに多く登場し、鴨川べりのシーンではもはやお約束と言ってもいいほどだ。(笑)
ドラマ以外でも、ロケや中継ではよくヒヨドリの鳴き声を拾っている。
で、このヒヨドリの名前の由来は、古く平安時代に遡るという説がある。
現代人には「ピーーー!」という音に聞こえるが、これを昔の人は、主に貴族達だと思うが「ピーーーヨ」という音に聞いたということらしい。
平安時代には濁点や半濁点というものが無いので、「ピーーーヨ」は「ヒーーーヨ」。
「ヒーーーヨ」と鳴く鳥でヒヨドリになったという考え方である。
個人的な考えでは、この説は間違っていると思う。(笑)
この考え方の基本は、ヒヨドリが「ピーーー!」としか鳴かないということを前提としている。
これはとんでもない思い込みで、これをオウムの教義では観念と呼んでいるわけだが、僕の知る限りでもヒヨドリの鳴き声は数種類ある。
その数種類の鳴き声の中でも特徴的なのが、ヒヨドリが餌を見つけたときの喜びの声である。
アシナガバチも餌を見つけたときには喜ぶが、ヒヨドリもまた喜ぶのである。
その時、ヒヨドリはいつもの甲高い耳障りな声ではなく、いかにも小鳥らしく軽やかな声で「ひよひよひよ。」「おひよおひよおひよ。」と鳴くのだ。
「わーい、わーい。」
「楽しい、嬉しい。」
である。
つまり、けたたましく「ピーーー!」と鳴くからヒヨドリなのではなく、楽しげに「ひよひよ」鳴くからヒヨドリなのだというのが僕の説である。
で、この楽しげなヒヨドリさんたちの後日談がある。
毎日楽しく餌を食べていらっしゃったのだが、当然時間の問題で餌は食べつくされてしまう。
そして、餌が無くなってからやって来られたヒヨドリさんは、「ピーーー!」「ピーーーー!」
「なんじゃこりゃー!。」
「食い物、ないやんけ~!。」
と叫んで飛び去っていくのでありました。
とまあ、そんなヒヨドリさん達なのだが、何故か最近けたたましく鳴いたりしなくなっているんだよなあ。
どういうことなんだろうか?