軒下にアシナガバチが巣を作っている。
大きさは数センチ、穴の数は20個以上にはなっている。
数匹の蜂達が忙しく動き回ってはいるが、どれが女王蜂なのかは分からない。
それにしても、動きに無駄が多すぎる気がする。
数匹のハチが一斉に、カサカサ賑やかな音を立てながら、わさわさ動いている割には作業がそんなに進んでいるようには見えない。(笑)
まあ、そんなアシナガバチも、雨の日には大人しく巣につかまったまま動かずにいる。
穴のいくつかには、白いものが詰まっているように見えるので、あれが蛹なのだろうか?
アシナガバチはスズメバチと違って、巣に近づいても攻撃してくることはない。
ただし、刺されたらスズメバチと同じく、相当に危険ではある。
まあ、デング熱も2回目に蚊に刺されると、アナフラキシーショックを起こして危険なのは同じ事だ。
致死率は40%にもなり、ブレクボーンフィーバーと呼ばれる全身の骨を砕かれるような激痛に、のた打ち回って死ぬことになる。
それに比べれば、アシナガバチは明らかに安全である。
アシナガバチが葉っぱに止まって休んでいるのも見つけたので、まだ小さいヨトウムシらしき蛾の幼虫を割り箸でつまんで目の前に差し出したことがある。
どうなるのかなと思って見ていると、アシナガバチは大興奮。
今にも羽ばたくのではないかと思うほど、ブーンと音を立てて羽をばたつかせ、急激に足を動かしてその場でカサカサ動き始めた。
おそらく、アシナガバチには割り箸も、それを持っている人間も見えていなかったのではないだろうか。