右ストレート③ | 法友(とも)へ

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まあ、そんな感じでアーチャリーは毎日遊びまわっていたというか、暴れまわっていた。


そして、アーチャリーは静かに走ることが出来ない。(笑)


アーチャリーが走ると、ドタドタドタドタと賑やかな事になる。



そう言えば、カーリーがアーチャリーを呼ぶときに、なんだか不思議な発音で言語を発していたなあ。


普通に発音すると「アーチャリー」なのだが、カーリーは「アーチリー」と「アーチェリー」の中間のような声を発するのだ。


しかも大声で。



どうやらカーリーには、自分で歩いてアーチャリーを探し出そうという発想はないらしく、大声で自分の元に呼び寄せようとしているだけらしかった。


まあ、道場の中って広いから、探し出すのも大変だけどね。


で、そうやって呼ばれたアーチャリーが近づいてくると、ドタドタという足音が聞こえてくるのですぐに分かるのだ。



とまあ、ここまでは前振り。(笑)



ある時、食事を終えて、サティアンへ戻ろうとして、トイレの前あたりを歩いていると。


遠くの方から例のごとく、ドタドタドタという足音が聞こえた。


音の発生源はサティアンの方角である。



富士山総本部道場の廊下の向こうの、渡り廊下のさらに向こうの、サティアンへ通じるドアがバタンと荒々しく開け放たれたと思ったら、アーチャリーが血相変えて走り出てきた。


お~、今日も元気だなあ。


だけど、一体何をそんなに慌てて走っているんだろうなあ。


と何気なく思っていた。



アーチャリーはそのまま、凄い勢いで僕の右横を走り抜けていった。


当時、アーチャリーはまだ子供で背が低い。


普通の大人の半分ぐらいの身長しかない。


で、すれ違いざまに、アーチャリーの姿が視界から消えた。


と思った次の瞬間、目の前に星が瞬いた。(笑)