右ストレート② | 法友(とも)へ

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サティアンの脇で警備をやっていた時に、なんだか騒がしくなってきたなと思ったら、アーチャリーがいつもの様に勝手に何か始めたようだった。


どうやら焼き芋を焼こうとしているらしい。


たしか最初はカーリーもいたと思うのだが、カーリーは建物の中で焼き芋を作ろうと思ったらしく、途中からいなくなった。


なので、アーチャリーが一人残って焼き芋作りを行うことになったのだが、このブログの読者の皆さんならすでに嫌な予感がしていることと思う。(笑)



警備とはいっても、敵が攻めてこなければ暇なものである。


なので、アーチャリーのお手並みを拝見することにした。


アーチャリーはサツマイモと新聞紙とマッチを用意していたのだが、いかんせん全く手際がよくない。


どうも、生まれて初めて焼き芋を作るっぽい。



まあ、何と言いましょうか、アーチャリーはあまり深く考えることなく、すぐに行動に移してしまうタイプなのだろうと思う。


アーチャリーは、サツマイモに適当に新聞紙を巻きつけて、火をつける。


まあ、そんなには上手くは燃えない。


直に地面に置いている上に、真ん中には芋がある。


おまけに炎は下から上にしか向かわない。



石焼き芋を作りたいということで、石の上で火を付けるのだが、そんな冷たい石の上では新聞紙が燃えるだけで芋には熱が伝わらない。


てか、そもそも新聞紙を使って焼いても、石焼き芋じゃないんだよな。(笑)



で、しょうがないのでそこで少しアドバイスをすることにした。


熱源が新聞紙しかないのならそれで仕方がないが、それでも芋が上新聞紙が下になるようにしないと焼けないよ言ってあげた。


すると今度は、新聞紙だけを丸めて火を付ける事になるのでよく燃える。


今までと違う燃えっぷりにアーチャリーも喜んでいたのだが、直火が直接あたっているものだから表面の皮がすぐに真っ黒に焦げてしまった。


そこで皮をむいて食べてみると、中身の芋はまだ生のまま。



当たり前だよねえ。


焼き芋って、直火で焼くもんじゃないから。


で、仕方なく、次のアドバイス。


生活班でアルミホイルをもらって、それでくるんで焼けばいいと教えてあげた。



アーチャリーはさっそく実行に移したのだが、どうも待つという事が苦手らしく、20分ほどでアルミホイルから出してしまった。(笑)


今度は表面が香ばしく焼けている。


その焼きたてほくほくにアーチャリーはかぶりついて、どうやら美味しかったらしく、目を丸くしていた。


当然だよね、ちゃんと焼き芋になっているんだから。



焼き芋が上手く焼けたことがよほど嬉しかったのか、アーチャリーは僕に芋を一本丸ごとくれて、道場の中へ戻っていった。


サマナが焼き芋を食べるということは、もちろん買い食いと同じで禁止されている。(笑)


食べてみると、焼けてはいるんだけど、中がまだ半生で固かった。


そりゃそうだ、20分じゃ時間が短い。



で、この後、アーチャリーはサマナに焼き芋食べさせちゃいかんじゃないかと、麻原に叱られたらしい。(笑)