コメントや元TD師のブログを見て思ったことがあるので書いておこう。
事件がなぜ起こったのかについて、麻原の目が不自由であったことや貧しい家庭に育った事をその理由に挙げる人たちがいる。
まあ、一般的にはそういう考え方になるんだろうなと思う。
しかし、僕の考え方はそうではない。
そんな考え方は、あまりにも麻原という男を知らなさ過ぎるように思える。
麻原があんな風になったのは、目が不自由なことや貧困が原因などではない。
麻原は生まれながらの怪物なのだ。
環境が麻原を育てたわけではない。
まあ、それを、オウムの教義ではカルマによって、と表現するのだが。
麻原が裕福な家庭で何不自由なく育ち、身体的にも何の問題が無かったとしても、麻原は同じように事件を起こしたはずである。
しかも、その場合は、今生の麻原よりも、もっと恐ろしいことになる。
麻原が言っているように、東大を卒業し、官僚になり、国会議員になり、その間に様々な方面に関係を持ち、勢力を蓄えて、そして事件を起こす。
間違いなく、考えたくもないほど、凄まじい破戒と殺戮をもたらすだろう。
それともうひとつ。
麻原(オウム)はどこで間違ったのか、である。
これも一般的にはそういう考え方になるのだろう。
最初は正しく、途中から間違ってしまったという考え方である。
僕の考えはこれとは違う。
麻原は途中から考えを変えたのではない。
麻原は最初から間違っていたのだ。
間違ったまま、途中で考えを変えることなく、最初から最後まで間違ったままだったのだ。
最初は正しく途中から間違ったと考えると、なぜ事件が起きたのかが分からなくなる。
始めから間違っていたのなら、なぜという疑問には簡単に答えられる。
神仙の会の頃の説法で、麻原はすでにタントラヴァジラヤーナについて語っている。
キリスト教の千年王国を作るとも言っているのだ。
あたかも、小乗から大乗のプロセスを経ているように見せかけたのは、宗教法人の認証を受けるために他ならない。
始めから答えは決まっていた。
ただ、誰も気付かなかったのだ。