戻ってまいりました。
なので、再びうんこの話。(笑)
最近は水素エネルギーの活用が進んできている。
来たるべき東京オリンピックに向けても、東京を水素自動車だけでなく、水素発電をも含む水素都市に生まれ変わらせようとする計画が進行中である。
水素電池・水素発電はクリーンエネルギーであるし、原発もまた不要になるというメリットがある。
が、しかし、問題は肝心要の水素をどうやって調達するのか?
ということにある。
空気中には水素はほとんどないのだが、日本には大量の水がある。
本来は電気分解によって、水から水素を取り出すことが出来ればいいはずなのだが、そうは問屋が卸さない。
取り出した水素によって発生する電力よりも、電気分解に必要な電力の方が大きすぎるのだ。
というわけで、現在においては天然ガスから水素を取り出す方法が主流となっている。
天然ガスと聞けば、このブログの読者の皆さんならすでにお気づきの事と思う。
オウムにもありましたよね、天然ガスが。(笑)
今から20数年前、オウム真理教は人間の糞尿からメタンガスを作り出すことを研究していた。
そして現在、人類は人間の糞尿からメタンガスを作り、それを水素エネルギーとして活用し始めている。
まあ、そう聞いてもピンと来ない人も多いかもしれないが。
触媒を使えば、メタンから簡単に水素を取り出すことが出来る。
下水処理場では、汚物からメタンを生成するところが増えてきている。
その汚物の主成分とは、要するに人間の糞尿である。
まあ、何というか、やっていることは20数年前のオウムと同じである。(笑)
ただ、現在の方がかなり技術が進歩している。
大量の水を含む汚物から固形物だけを取り出し、安定的にメタンを生成する。
実は汚物を使ってメタン発酵を行うと、発生するのはメタンだけではなく、硫化水素などの毒ガスをも含んでいるのだ。
この毒ガスは触媒にへばりつき。その機能を大幅に低下させる。
なので、触媒の前に毒ガスを取り除くフィルターを設置する。
こうすることで連続的に、しかも比較的安価に水素を取り出すことが出来るのだ。
しかも、材料となる糞尿は、人間が生活する限り供給され続けるのだ。
なんて素晴らしいんだ!