プルシャを落としました18 | 法友(とも)へ

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オウムでは教義上、野菜を作ることが出来ない。


なんたって厳しい戒律があり、殺生をしてはしてはいけないからである。


ましてや農薬を使うなど言語道断であり、破門されてもおかしくはないほどである。


まあ、これも自分達が殺生はしないけど、他人が殺生した物は食べてもいいという、なんだかなあな考え方ではあるのだが。



が、しかし、そんなオウムも一時期野菜作りを研究していたことがあった。


何を研究していたかというと、もちろん無農薬有機農法である。


これは皆さんご存知の、ロータスヴィレッジ構想の一環としてということだ。



今でこそ無農薬の栽培方法がかなり研究されてきているが、当時はまだそれほど普及してはおらず、画期的は考え方と言ってもよかったのではないかと思う。


農薬を使わない代わりに、虫には虫、害虫には益虫を使う。


カマキリ、クモ、テントウムシなどなど、様々な虫たちが頑張ってくれる。


とは言っても、彼らは単に食事をしているだけなのだが。(笑)



繁殖力の強いベジタリアンと違って、肉食系は生態系のバランスを保つために繁殖力が弱い。


そのため益虫の方が農薬に弱く、その土地の農薬の影響が消えるまでに何年もかかる。


しかし、オウムの場合は殺生になるからということで、始めから農薬を使っていない土地がたくさんある。


虫が殺生をするのであって、自分たちは殺生をしない。


無農薬栽培はまさにオウムにうってつけのはずだったのだが、結局は野菜作りは行われることはなかった。



その理由はというと、ロータスヴィレッジ構想が、そもそも始めから嘘八百だったということなのだろうと思う。


殺生をしてはならないという大前提があるのだから、それは絶対に不可能なのだ。


椎茸の原木栽培も行われていたのだが、台風が来て大雨に流されそれっきりになってしまった。