当然の事だけれど、オウム側としてはメーター分しか料金を払うつもりはない。
業者は業者で自分達が主張する分を支払えと言う。
お互いに一歩も譲らないまま言い合いになってしまった。
オウム側の言い分というのは、料金表に記載されている正規の料金を支払うというものである。
それに対して、業者側の言い分というのは、それは正規の料金ではないということなのだった。
意味がさっぱり分からない。
その業者たちの言葉を借りるなら「俺らが決めたらそれでいいんだよ。」
ということになるようだった。
なんだかよく分からんが、汲み取り業者には公安調査庁なみの権限が与えられているらしい。
その決定は、根拠なく事実とみなされる。
なんて素晴らしいんだ!
汲み取り業者はお上の命を受けて汲み取りを行っている。
汲み取り業者の命令はお上の命令。
下々の者達はお上に逆らうことは許されない。
どうやらそういうことであるらしい。
それが社会常識というものであり、普通の人間なら「教えていただいて有難うございました。」ということになるのだろう。
ところがオウム相手には、そんな社会常識は通用しないのであ~る。(笑)
断固としてメーター分しか払わないと主張し続けるのだった。
もう最後はお互いに怒鳴りあいになってしまって、結局正規の料金だけを支払って終わりにしたのだが、汲み取り業者の帰り際の捨て台詞がとても素敵だった。
「もう、二度と汲み取ってやらねえからな!」
気持ちは分かる。
社会常識の通じない相手に、怒り心頭に発しているのだろう。
どうやら、彼らはもう二度とやって来る気はないらしい。
さて、これからどうすればいいのやら。(笑)