その女子の説明によりますと、トイレにプルシャを落としてしまったらしい。
トイレのどこにって、もちろん便槽の中に。
用を足すついでにプルシャも落としたということだった。
残念ですが、それは私の担当ではありません。
ということで、生活班に話をしてくれと答えた。
すると、生活班に言ったらRさんになんとかしてもらってくれと言われたらしい。
なんの話だよ、いったい!
私のワークは、メタン発酵プロジェクトなのだよ。
とってもエコな、秘密のワークなのだよ。
てか、オウム内部のどこに、うんこまみれのプルシャを拾い上げる部署があるんだよ!
ないわ、そんなもん。
どこにも、ないわ!
ワシは便利屋か?
オウムの便利屋さんか~!
とは心の中で思ったものの、基本的に頼まれたことは断らないタイプなので、「ああ、大丈夫ですよ。」とその場は答えておいた。
問題は具体的な解決策だ。
僕はサティアンへ戻る道すがら、歩きながら考えていた。
バキュームカーを使えば確かに早い。
しかし、万が一にも吸い込んでしまったら、そこから先はもはや絶望的になってしまう。
絶対に失敗することは許されない。
そうなると手作業でやるしかないか。
どうやら答えはそれしかなさそうだった。