ロシアツアー37 | 法友(とも)へ

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気は優しくて力持ち。


さすがはガフヴァだと感心していると、程なくして2分経過。


これにてスパーリング終了。



ふっふっふ、あのガフヴァ相手にスパーリングして、無傷で切り抜けたぜ。


ヴァジラヤーナは結果が全てだ。(笑)



自分の分が終わったので、次は他のサマナとガフヴァとのスパーリングの見学。


皆さん果敢に攻撃を仕掛けるも、ガフヴァには全く当たらない。


いや、届かないといった方が正しいかもしれない。



そうこうする内に、事件は起きた!



ナンダカだったと思うが、ガチでガフヴァに攻撃を仕掛けたのだ。


偉い!


君こそヴァジラヤーナの鑑だ。



まあ、当然の事だがガフヴァに適当にあしらわれるだけ。


それでもナンダカは執拗に攻撃を仕掛ける。


ガフヴァは「やめとけ。」


といいながら、軽く捌いている。



その時、ナンダカがジャンプして飛び込みながら放ったパンチが、ガフヴァの顔面をかすった。


プツン!


という音は聞こえなかったが、ガフヴァが2、3発攻撃を出したと思った瞬間、ナンダカが数メートル吹っ飛ばされてこっちへ向かって飛んできた。



ナンダカの身体は斜めになったまま、僕の隣にいたサマナに激突。


かなりの衝撃と音を立てて、ふたりは転がった。


ナンダカは全身プロテクターで固めているので直ぐに起き上がってきたが、ぶつけられたサマナは脳震盪を起こして失神。


ぶっ壊れた人形のような体勢で、ピクリとも動かない。



「おい、大丈夫か?」


と声をかけても、反応なし。



そこへガフヴァがやって来て言ったのが、


「ああ、寝かせとけ。寝かせとけ。」


「ただの脳震盪だ。」



へ~、そうなんだ。ただなんだ。


と思っていると、5分ほどして無言のままむくっと起き上がってきた。



話しかけてみると、どうやら本人はどうして自分が意識不明になったのかが分からないらしい。


ナンダカがぶつかったことも憶えていない。



どうやら脳震盪というやつ、過去に遡って記憶を消してしまうらしい。


ガフヴァのパワー恐るべし!