まるごとキャベツ④ | 法友(とも)へ

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お供物とは神々に捧げるものである。


シヴァ神がメインとは言えるものの、富士にはたくさんの神々がいるので、そちらへの供養の意味もかなり強い。


あるとき石井が、麻原が「神々がもっとよこせと言っている。」


と言って、お供物の量を倍ぐらいに増やしたこともあった。


ここでの神々とは、もちろんインドのではなくて富士の神々である。



で、その神々とシヴァ神は果物が好き、甘いものが好き、花が好きである。


祭壇の両端には大きな花瓶で花が活けてあるのだが、シヴァ神がユリの花が好きということで使われることが多かった。


てか、ほぼ毎日だった。



ということなのだが、どういうわけかあるときから護摩供養に野菜が加わるようになった。


これは、サマナから見れば、全くの謎である。


すでに書いたように、神々は果物が好き、甘いものが好き、花が好き。


なのである。


野菜が好きだなんて、ひっとことも仰っておられんのだ!



なんでやねん?


なんで野菜が護摩供養に入っとんねん?


と思っていたのだが、日を追うごとにその量が増えていった。



そうこうする内に、食堂の裏の流し台のところで、幹部達が大量の野菜を洗い始めた。


本来は野菜を洗うのはサマナの仕事である。


なんで幹部達が洗っているのかと思ったら、お供物だからサマナには触らせられないとのことだった。


毎日、毎日、大量の野菜を洗っている。



おかしいだろ、それは。


何度も書くけど、神々は野菜が好きではない。


ちっちゃい子供ではないんだけど、野菜は食べない。


野菜が供物であるわけが無い!



とは思うんだけど、そこはオウム真理教である。


僕のような末端のサマナが、偉い幹部の方々に意見することなど出来るはずもないのである。


縦社会においては、上の者は絶対なのだ。


というわけで、毎日大量の生野菜を食べるという、健康的な日々を送ることになったのであるが、破滅の日は刻一刻と近づいてきているのでありました。