どろどろになった食物を食べたからといって、そうそう大事に到るようなことはないということはオウムでの経験上知っている。
実はこれにはちゃんとした理由がある。
見た目も、臭いも、味も、全部が普段と違っていたとしても、そこに有害な菌がいるとは限らないのである。
テレビなどでよく目にするO157やウェルシュ菌などは、味も臭いも、もちろん見た目も普段と何も変らない。
だから油断してしてしまうのであるが。
O157は非常に弱い菌なので、他に雑菌がいる環境では生存競争に勝てず、あまり増殖できない。
つまり、味や臭いが悪くなるような菌がいる環境には、O157はいないのである。
衛生管理の行き届いた、人間が作り出した雑菌のいない不自然な環境でなければ、O157はほとんど増殖できないのだ。
ウェルシュ菌もまた生存競争に弱い。
加熱調理されて他の雑菌がいないなった後でなければ、ほとんど増殖することが出来ないのだ。
ウェルシュ菌は他の味や臭いが変になる雑菌よりも熱に強いためにこんな事が起こってしまう。
まさに盲点である。
というわけで、見た目や味や臭いがおかしくなっていたとしても、大丈夫食べられるのである!(笑)
一時期、オウム食を祭壇に上げて、十分に原形をとどめないほどにどろどろになってから供養するということを毎日行っていた。
繰り返すが、O157やウェルシュ菌による食中毒の心配はない。(笑)
見た目の形状はそれが元は何であったのかが分からなくなっているが、その色合いはかろうじてかつての面影をとどめている。
一般の人は一生食べることのない味と臭いではある。
手でつまんでも崩れ落ちてしまうので、生クリームでもすくう様にして指につけて舐めることになる。
まあ、猫じゃないので皿を直接舐めたりはしないのであるが。
で、この供養の時にまるで電気ショックのようなエネルギーを感じる。
英語で表現するなら「クレイジー」というやつである。
あの当時はもの凄いエネルギーが上がるなあ、などとみんなで言い合っていたのだが、よく考えてみると生命の危機に陥った場合の、単なる生体の反応だったのかもしれない。(笑)