KPA師が期待通りの結果を出したので、麻原は次の犠牲者を探し始めた。(笑)
「マンジュシュリー、お前はやらないのか?」
と言い出したのだが、これは予想通りの展開だった。
まあ、個人的にも見てみたかったのではあるが。
ほんと悪い癖だと思うんだけど、勝負事になるとなんかワクワクするんだよなあ。(笑)
ぜひともKPA師の記録を破っていただきたかったのだ。
が、しかし、ここで思わぬ展開が待ち受けていた。
村井が「しもた、地丹をやってくるんやなかった。」
と言い出したのだ。
地丹とは、皆様ご存知の様に、漢方薬を使った修行法の事である。
20種類ほどの漢方薬をすりつぶし粉末状にしたものを、どんぶり一杯いただくのである。
なんて素晴らしいんだ。
この修行法は恐ろしいまでにエネルギーを強めるのだが、ナーディーが細いと吐いてしまう。
諸刃の剣の修行法である。
まあ、美味しければいいんだけど、漢方薬を煎じるのではなくそのまま丸ごと口の中へ入れて美味しいはずもなし。
しかも、どんぶり一杯って。(笑)
当然の事ながら、食事など出来るはずもない。
ましてや、カレーライスの超大盛りなど、狂気の沙汰である。
で、村井は理由を説明し、いったんは断った。
が、しかし、そこはヴァジラヤーナのグルと弟子の関係である。
麻原の「なんだ、やらないのか?」の一言に、
「やらせていただきます。」と答えてしまうのである。
正直な話、マンジュシュリー正大師って、やっぱり凄えなと思ったものである。
僕なら絶対断ってるよね。(笑)