さて、行法解説もいよいよ最後となった。
まあ、アパンクリアは個人的には特に必要だとは思っていないのだが、やりたい人はやればいいと思う。
蓮華座を組んで座る。
両手は自然に膝のあたりに置く。
両鼻で呼吸する。
最初はシュッ、シュッ、シュッと軽く早く、1秒間に数回の呼吸から始める。
これを段階的に強く長くして、最終的には数秒間に1回の呼吸にまで持っていく。
呼吸の回数に特に決まりはないが、全行程で20数回から30回程度である。
息を吐ききったところでトライバンダ。
ムーラバンダ、ウッディーアナバンダ、ウッドジャーランダラバンダの順で行う。
一般的なトライバンダとは順番が異なる。
一般的なトライバンダでは、ムーラバンダ、ジャーランダラバンダ、ウッディーアナバンダの順で行うのだが、アパンクリアでは喉のバンダが最後になる。
ヴァヤヴィヤと違って、行うのはレーチャカのみでプーラカは行わない。
一般的なジャーランダラバンダでは、顎の先端を喉の下の逆三角形になっているところへ押し当てる。
なんというかホースをグニャッと曲げるイメージで気道を閉じるのだが、アパンクリアでは逆に顎を前へ突き出す。
ホースの中が真空状態になって、前後がくっ付くイメージである。
上手く出来ているかどうかは、手で触って確認してみると良い。
トライバンダが完成したら、舌先を上顎に付け、目は半眼にして頭頂を見るように眼球を上へ向ける。
後は限界まで耐えるのみである。