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事件の被害者をポアすることはオウムの教義と矛盾し、不可能であることは既に書いたとおりである。


もしそんな事が可能なら、修行もそれ以外の何らかの努力も全てが無駄だということになってしまう。



では何故、麻原はそんなはっきりと分かるような嘘をついたのだろうか。


そこがタントラヴァジラヤーナ。


単なるヴァジラヤーナではなく、タントラヤーナすなわち、目的を達成するためには嘘をついても構わない、という部分がくっついているのである。


つまり、グルは始めから、「これは嘘だよ~ん。」と宣言してくれているのだということになる。



これはカスタネダの話と似ている部分がある。


カスタネダのグルのドンファンは、最後に光の中へと消えていくのだが、その直前にカスタネダに向かって「今までお前に教えたことは全部嘘だ。」と言い残している。


ひとり残され、茫然自失とするカスタネダ。


なんて美しい師弟愛なのだろう。(笑)




で、ポア出来ないことははっきりしたのだが、だからといって救済出来ないという訳ではない。


というより、そもそも麻原は何をどのように救済するつもりだったのか?である。



既にこのブログに何度も書いているが、それは人類の救済、全ての魂の救済と麻原自身の完全解脱の達成である。


個の完成が最終解脱であるのに対して、救済の完成が完全解脱なので、当然のことながら救済は必要であり、その救済の完成というからには人類全ての救済でなければならない。


狂人の頭の中では実に当たり前の話なのだが、普通の人間の頭では到底理解できないのだろう。


まあ、僕はその狂人の思考パターンを理解できるので、僕も麻原と同じく狂人だってことなんでしょうかね。