修行者というものは、一般人から見ると特殊な物の考え方をする。
興味の無い人にはどうでもいいことなのだが、その考え方を多少なりとも理解するためには、般若心経に目を通しておくのがいいかなと思う。
般若心経は、というか仏典はとにかく専門用語の羅列なので難解である。
で、話を分かりやすくするために、現代語に置き換えてみたい。
色と空という言葉が多く出てくる。
そこで、色をこの世、空をあの世に置き換えてみる。
まあ、あの世があるとか、この世がないとかということは置いといて、般若心経が言っているのはこういうことである。
この世とあの世は同じである。
あの世とこの世は同じである。
この世とあの世は異ならない。
あの世とこの世は異ならない。
必要条件と十分条件、そしてその対偶。
懇切丁寧に四通りの説明をしているが、要するに同じことの繰り返しに過ぎない。
はい、僕がこのブログで書いたことと同じですね。(笑)
で、一体何を説明しているのかというと、結局は真我の概念についてということに尽きる。
これを理解することが修行のスタート地点である。
そしてその次に、要するにエゴを滅するという作業に入るのだが、ここでもうひとつの事を理解しておく必要がある。
それは、エゴを滅するために使える道具が、エゴだけであるということである。(笑)
エゴを使ってエゴを滅する。
一見、理論的に不可能に思える。
しかし、心配することは無い。
その答えは先人達が既に見つけている。
その修行体系のことをヨーガと呼ぶのだ。